上棟式でかかった費用の勘定科目

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新しく家を建てる時には、いろいろな費用がかかります。

 

会社を経営している人であれば、自社の建物を増やした際にはその支出を仕訳して帳簿に記録しておくことが必要になりますが、直接建設に関わる建築資材や建設費の他に、上棟式などの儀式を行った場合には、その費用の仕訳はどうなるのでしょうか。

上棟式とは何か

上棟式とは日本の木造家屋の建設の際に行われる儀式です。

 

上棟と呼ばれる作業が終了した日に、その後の建設が無事に行われることへの祈願と、工事に関わる人たちへの感謝やねぎらいのために執り行われる式典です。

 

祈願の部分では建物に祭壇を供え、水や塩、そして酒をまいて清めの儀式を行います。

 

そして棟梁をはじめとする関係者が順次、祈願を捧げます。

 

多くの場合、上棟式とセットで宴会や餅撒きなども行われます。

 

宴会ではお弁当やケータリングが施主によって準備され、お酒などと一緒に振る舞われます。

 

引き出物も準備され、工事関係者への感謝やねぎらいが示されます。

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上棟式の費用と勘定科目

上棟式を行う施主が会社経営者である場合には、かかった費用を会社の経費として記録しておくことができます。

 

その際の勘定科目はどうすれば良いのでしょうか。

 

ひとつの方法として「建設仮勘定」として仕訳けすることができます。

 

上棟式でかかった費用を建物の取得に関わる費用の一部と見なして、勘定科目を決めることができるからです。

 

この場合であれば借方科目を「建設仮勘定」とし、実際にかかった費用を貸方科目「現金」として仕訳することができるでしょう。

接待交際費の勘定科目を用いる

上棟式には式で必要となるさまざまな物品があります。

 

例えば、祭壇で清めの儀式の際に用いられるお水や塩、お酒などです。

 

また、式とセットで宴会を行う場合には、宴会の際に振る舞われる食事や引き出物なども必要になります。

 

これらにかかった費用を「接待交際費」として仕訳することができます。

 

建設仮勘定で仕訳をするか、接待交際費としてするかに明確な決まりはありません。

 

費用の内訳にもよると思いますので、不明なことがあれば税理士に相談するようにしましょう。

ご祝儀の勘定科目の場合

自社の建設に際して行われる上棟式ではなく、他の会社の式に招待された場合にはご祝儀を準備しなければなりません。

 

ご祝儀として支払った金額は、接待交際費として仕訳することができます。

 

ちなみに、お祝い金は基本的にすべて接待交際費として仕訳できます。

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