「拭く」を丁寧な言い方にすると？いろいろな言い方を解説

「拭く」という言葉は、日常生活でよく使う一般的な単語です。

机を拭く、汚れを拭く、水を拭くなどの表現ができて、難しい単語ではありません。

しかし、上司やお客さんなどと会話する際、言い方で迷う方もいるのではないでしょうか。

より丁寧な言い方はあるのか、他の単語で代用できないのかといった疑問を持つ可能性があります。

そこで今回は、似た意味を持つ単語や具体的な例文などをご紹介します。

雑巾やモップなどで汚れを拭く場合、「拭き取る」や「拭掃除」などの言い方ができます。

「雑巾を使って、机に付いた汚れを拭き取る」といった文章になるでしょう。

敬語のニュアンスをつけた丁寧な言い方をしたい場合は、頭に「お」を付けたり「○○いたします」などの形にすると良いでしょう。

たとえばお客さんに向かって、「テーブルをお拭きいたしますので、少々お待ちください」などの言い方ができます。

「拭く」という言葉自体を丁寧な言い方にすることは少し難しいため、他の表現の力を借りて工夫することをおすすめします。

「拭く」の類義語として、「拭う」という言葉があります。

「拭う」も、汚れなどを物理的に取り除くという意味を持っています。

さらに、何らかのネガティブな事柄を除去するという意味もあります。

掃除以外の意味で使いたい時は、「払拭する」や「拭い去る」などの表現もおすすめです。

やや堅い印象になって、丁寧な言い方に聞こえるでしょう。

使い方としては、「良くない噂を払拭する」や「不安な気持ちを拭い去る」などが挙げられます。

基本的には、マイナスな意味を持つ単語と組み合わせることが多いといえます。

丁寧な言い方をしたい時は、「今後の行動によって、これまでの悪い評判を払拭させていただきたいと考えております」のような表現ができます。

「○○の効果については客観的な根拠がなく、疑念を拭い去ることができておりません」といった使い方もできるでしょう。

「払拭」を他の言葉で言いたい時は、「一掃」などが使えます。

ただし、完全に同じ意味であるとはいえません。

「一掃」を使った場合、「一回ですべて取り除く」ようなイメージになります。

「積極的な社会貢献活動によって、悪い印象を一掃する」などの使い方です。