アメリカのヒップホップ全盛期にラジカセを肩に担ぐ人がいたのは本当か?
時代の流れとともに形状や機能もどんどん変化し続けるラジカセは、アメリカのヒップホップカルチャーにも大きな影響を与えました。
アメリカのヒップホップカルチャーと言えば、肩にラジカセを担ぐイメージを持っている人が多いかもしれません。
実際に肩に担ぐ人は存在していたのでしょうか?
ヒップホップカルチャーではどんなラジカセが人気だったか?
アメリカでヒップホップカルチャーが台頭する前、ラジカセは多機能路線へ向かっていました。
カセットを再生するプレイヤーというだけでなく、レコードプレーヤーが搭載されていたり、ピアノの鍵盤が搭載されていたり、テレビを鑑賞できるタイプもありました。
ラジカセ本体に、いかに楽しく便利な機能を搭載するかで、多くのメーカーが競い合っていたのです。
そんな中で爆発的な人気となったヒップホップカルチャーでは、アウトドアな空間でノリノリで音楽とダンスを楽しみたいという人が急増しました。
そのため、ラジカセは大音量でもハイクオリティな音質を楽しめるタイプが多くなったのです。
これはビッグスケールと呼ばれるもので、搭載されている機能はラジオとカセットというシンプルなスペックですが、音質と音量に関するスペックではヒップホップを強く意識していました。
スポンサーリンクビッグスケールではどんな形のラジカセが多かった?
ヒップホップを盛り上げたラジカセの多くは、日本製のラジカセでした。
形は商品によって多種多様だったものの、アウトドア使用を前提とした高音質のスペックだったため、サイズはそれなりにありました。
多くは、直線ラインの四角い箱のような形をしていたのです。
片手で持つことは、もちろん可能でした。
そのためのハンドルも付いていました。
しかし、大きさがそれなりにあり、肩に担ぐほうが持ち運びやすいということで、肩に担ぐ人が続出したのです。
また、肩に担ぐほうが楽という人も多くいました。
肩に担ぐことはファッションアイコンだった
ヒップホップが大流行した時代、ラジカセを肩に担ぐ行為、それで音楽を聴きながら町を歩く行為は、一種のファッションアイコンのような存在だったことも、肩に担ぐ人が多かった理由と言えます。
当時はまだ、ポケットに収納できるようなポータブルプレーヤーなどは市場に登場していませんでしたから、街を歩きながら音楽を聴くためには、このスタイルしか選択肢がなかったのです。
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