ウサギゴケが食虫植物ってほんと?どうやって捕食しているの?

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ウサギゴケはうさぎの耳のようなかわいらしい花弁の白い花が可憐な植物です。

 

室内に飾っても素敵なので、鉢植えとして購入する人も多く、人気の植物になります。

 

しかし、実はこのウサギゴケは食虫植物だということをご存知でしょうか。

 

可憐な容姿と食虫植物というギャップが、ウサギゴケの魅力となっているのです。

大きな虫を捕まえるわけではない

食虫植物を言うと、ハエやカナブンなどの大きな虫を捕まえてジタバタするのを次第に弱らせて養分を摂取する、というイメージを持たれがちですが、ウサギゴケはそういった類の食虫植物ではありません。

 

ウサギゴケは地下茎に捕虫袋があり、虫をそこに吸い込んで捕食を行います。

 

虫といっても、ミジンコやプランクトンなどの人間には見えないような小さな虫なので、人間には見ることはできません。

 

土の中で静かに行われている捕食によって、ウサギゴケは養分を補い、成長しているのです。

 

とはいえ、見えないということで、捕食シーンを見ることが目的の食虫植物ファンには向かない植物です。

 

こんな可憐な花を咲かせながら、地下でそっと捕食していることにワクワクできるような人にはおすすめの食虫植物だと言えるでしょう。

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ウサギゴケが虫を吸い込む仕組み

捕虫袋が地下茎にあるといっても、ミジンコがそれに触ったのを感知して吸い込んでいるわけではありません。

 

ウサギゴケの捕食は、能動輸送によって自動的に吸い込まれているものであり、他の食虫植物には見られないタヌキモ属の特徴になります。

 

能動輸送というのは、細胞が濃度の低い方から高い方に物質を輸送しようとする働きですが、この能動輸送によって水を排出しながら、必要なものを取り込んでいると考えられています。

 

なかなか肉眼では見えない場所なので、食虫植物に見えないのもウサギゴケの特徴でしょう。

肥料は不要

ウサギゴケなどの食虫植物は、基本的に痩せた土壌でも育つように進化したものです。

 

ウサギゴケの場合は、ミジンコやプランクトンなどの微生物から栄養分を吸い取っているため、自分で肥料を調達しているようなものです。

 

そのため、基本的には肥料などは必要ありません。

 

与えすぎると逆に枯れてしまうこともあるので、肥料は与えないようにしましょう。

 

餌になることを考えて、特に栄養分の豊富な土壌にしたり、水に何かを混ぜるのも不要です。

 

ただし、水は絶やさないようにして、程よく湿った状態を保つようにしてやりましょう。

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