ミニトマトを育てる土は酸性が適している?
家庭菜園などで自宅でガーデニングを楽しむ場合、植物が元気にすくすくと育って美味しい果実をつけてくれるためには、良質の土壌づくりが欠かせません。
ホームセンターなどでトマト用とか野菜用として販売されているものなら、そのまま使えば問題ありませんが、地植えをする場合や自分自身で土の質を調整しなければいけない場合などには、少し酸性気味にするのが良いのでしょうか?
それともアルカリ性の方が適しているのでしょうか?
日本の土壌は酸性傾向にある
水や土の酸性度は、Phという数値で計測することができます。
この数値を見ると、どのぐらい酸性に傾いているのか、それともアルカリ性に傾ているのかを知ることができます。
日本は火山が多い環境のため、全国的に土壌は酸性気味の傾向にあります。
ミニトマトは食した時に酸っぱいので、育てる環境も酸性がかっている方が良いのかなと考える人は少なくありません。
しかし、こうした野菜は弱アルカリ性の土壌を好みます。
そのため、苗や種を植える際には、事前に酸性から弱アルカリ性の状態へと整えておくことによって、ミニトマトが育ちやすい環境づくりができるのです。
ホームセンターで、野菜用とかミニトマト用として販売されている土を購入してくる場合には、特にPhを計測したり調整する必要はありません。
すでに弱アルカリ性に中和されていて、ミニトマトがすくすく育つために必要な栄養成分なども入っているので、そのまま苗を植えれば元気に育ってくれるでしょう。
しかし、自分で土作りをする際には、苗を植えようと考えている2週間〜3週間前から、酸性から弱アルカリ性に整えるための環境づくりが必要となります。
スポンサーリンク弱アルカリ性の土壌づくりのやり方
ミニトマト栽培のために弱アルカリ性の環境を整えるためには、ホームセンターや園芸店などで販売されている苦土石灰(くどせっかい)という物質が役立ちます。
これは粉末上になっているもので、土壌を弱アルカリ性に整えたい時には、植物を植える場所に地撒きした上で耕しておけばOKです。
特に難しい作業などは必要なく、ミニトマトを植える場所1メートルごとに、手で2つかみぐらいを撒いてあげればよいでしょう。
作業自体はそれほど難しいわけではありません。
しかし、土壌全体が酸性から弱アルカリ性へと変わるためには時間がかかるので、作業は苗を植える2週間〜3週間ぐらい前に行うのがおすすめです。
この苦土石灰は、土壌を弱アルカリ性に整える役割をしています。
しかし、質が酸性から弱アルカリになっても、ミニトマトがすくすく育つための栄養成分が沸いて出てくるというわけではありません。
元気いっぱいにトマトを育てるためには、栽培に必要な栄養成分も、苗を植える前に環境づくりの一環として撒いておくのが理想的です。
栄養成分を与える方法にはいくつかの方法があり、液体のものもあれば固形、粉末のものなど多種多様です。
苗を植える前の段階なら、耕す時にたっぷりと栄養補給ができる緩効性肥料を元肥として与えるという方法がおすすめです。
事前にこういう下準備をしっかりすることによって、苗を植えてからはそれほど手をかけてあげなくても、すくすくと元気なミニトマトが育って美味しくて酸っぱい果実をつけてくれるでしょう。
もしもミニトマトを屋内でプランター植えするのなら、ホームセンターですでに肥料などが入ってPh調整されている土を購入して使うことをおすすめします。
時間や手間を節約できますし、あれもこれもと肥料を購入する必要がないので、低コストでミニトマト栽培を楽しめます。
しかし地植えをするのなら、広い範囲で弱アルカリ性に仕上げる必要があるので、自身でPh調整するのが良いでしょう。
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