リトマス紙が何色になったら酸性?

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学校の理科の授業で習ったから名前だけは知っているという人が多い「リトマス紙」は、水溶液が酸性なのかアルカリ性なのかを、何色に変わるかという点で判定できる試験紙です。

 

もしも試験をした水溶液が酸性だと、リトマス紙は何色に変わるのでしょうか?

リトマス紙って何?

リトマス紙は、リトマスという染料をしみこませた試験紙のことです。

 

リトマスというのは、紫色をした粉末の染料で、酸性やアルカリ性の溶液に触れると何色に変わるかという点で、簡単に判断できるという特徴があります。

 

もともとは、スペインの錬金術師が1300年頃に発見したもので、当時は天然のリトマス苔から抽出したエキスを使っていましたが、現在では人工的に合成されたものが利用されています。

 

従来は染料として使われていたリトマスですが、現在では染料としてはほとんど使われることなく、水溶液が酸性なのかアルカリ性なのか試験紙が何色に変わるかという点から調べるための判定薬として使われています。

 

このリトマスを試験紙にしみこませたものが、リトマス紙と呼ばれるものです。

 

市販されているものは、赤色とをしたものもあれば青色をしたものもあり、最初は何色でなければいけないというルールはありません。

 

しかし、販売されている時に何色をしているリトマス紙でも、酸性とアルカリ性を判定する際には、同じ作用があります。

 

もしもこの試験紙に浸した水溶液が酸性の場合には、購入した時に紙の色が何色でもリトマス紙は赤色になりますし、アルカリ性の場合には青色となります。

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市販されているリトマス紙というのは、何色でも酸性の水溶液にもアルカリ性の水溶液にも浸していません。

 

つまり、中性の状態と言えます。

 

中性の状態でリトマス紙が赤色でも青色でも何色でも、判定の感度は変わりません。

知っていると面白い、リトマス紙の豆知識

この試験紙は、購入する際には赤色のものもあれば、青色のものもあります。

 

酸性だと試験紙が赤くなり、アルカリ性だと青くなるという点では、購入した時点でリトマス紙の色が何色でも変わることはありません。

 

しかし、もともと青色の試験紙をアルカリ性の水溶液につけても、色が変化することはありません。

 

その理由は、すでに試験紙がアルカリ性であることを示す青色になっているからなのです。

 

同じように、購入した時に赤い色をしているリトマス紙を酸性の水溶液につけても、色が変化することはありません。

 

その理由は、試験紙がすでに酸性を示す赤色をしているからです。

 

つまり、購入した時のリトマス紙の色が何色かによって、水溶液に浸した時に色が変わらないことがあるのです。

 

色が変わらないからと言って、その試験紙が不良品というわけではないので、安心してください。

リトマス紙で判定できないこと

この試験紙を使うと、浸した水溶液が酸性なのか、それともアルカリ性なのかという点を判定することができます。

 

しかし、どのぐらい酸性なのか、またどの程度アルカリ性なのかという詳しい度合いまでは、判定することはできません。

 

もしも水溶液に浸したリトマス紙が、酸性の度合いが強ければ赤みが強く出るといった違いを見せてくれれば、正確な数値を図ることはできなくても、なんとなく酸味が強いということを予測することはできるでしょう。

 

しかし、弱酸性の水溶液を付けた場合でも、かなり強い酸度のものを浸した場合でも、色は同じ赤い色にしかなりません。

 

そのため、中学校の授業で、水溶液が酸性かアルカリ性なのかどちらかを判定した場合には、リトマス紙は活躍することができます。

 

しかし、高校や大学におけるより専門的な授業で、どのぐらいの酸度なのか、またどのぐらいのアルカリ度なのかを計測したいという時には、残念ながら十分ではないのです。

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