「創業家」の読み方と意味について

「創業家」という言葉の正しい読み方をご存知ですか？

実は、多くの方が間違って覚えている、あるいは混同している事が多い言葉です。

正しい読み方ができているか不安な方は、この言葉が持つ意味も含め、間違えて恥をかかないようにここで確認しておきましょう。

創業家をどのように読んでいますか？

おそらく、そうぎょうかと読む人も大勢おられることでしょう。

実は、そうぎょうかは間違いで、創業家の正しい読み方は「そうぎょうけ」となります。

発明家（はつめいか）と似たような読み方と言えば分かりやすいかもしれません。

家という漢字はカともケとも読む事ができますが、～家（カ）と読む場合には○○家の○○の部分に当たるモノ・コトを生業とする人の事を言います。

つまり○○を商売にしている人を指し、そうした活動をしている個人を意味します。

～家（ケ）と読む場合には、その人の血筋を意味しますので、創業家は創業した人の一族という意味になるのです。

創業という言葉には、事業を始める、またはそれ以前の事業を始める為の基礎となる部分を築くという意味があります。

会社や店舗を新たに設立する事を表していますので、何かを売り出すといった商売をするという意味ではありません。

つまり創業家とは、会社を起こした創業者一家、または創業者の一族を指す言葉となります。

会社を起こす事を創業と言うのなら、起業家とどう違うのかと疑問に思われるかもしれません。

起業家とは新しく事業を始める事を意味しており、それは会社とは限りません。

例えるなら、会社を2人で起こしたとしましょう。

そして代表取締役にA氏が就任し、B氏は同じ会社に属する社員として新しい事業を立ち上げ、社内ベンチャーを起こします。

この場合はA氏＝創業者となり、B氏＝起業家と表されます。

2つの言葉に大きな違いはありませんが、商売をするかどうかで捉え方が異なると考えればよいでしょう。

一方、企業家の場合は起業家とほぼ同じですが、起業家が新事業を始める人だけであるのに対し、企業家は生産システムや組織改革をする人も含む点が異なります。

創業家は「そうぎょうけ」が正しい読み方であり、新しい事業や会社の基盤を作り上げた一家・一族を意味します。

そうぎょうか、ではありませんので、間違って覚えていた方は訂正しておきましょう。

起業家、企業家等似たような言葉も沢山存在しますので、混同しないよう注意してください。