専修学校と高等専門学校の違いとは?

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進学をする際に、専修学校と高等専門学校の違いは何だろう、と疑問に思う人もいるでしょう。

 

どちらも専門的な職業スキル・生活知識を習得するための学校ですが、両者は内容においていろいろと違いがあります。

 

ここでは専修学校と高等専門学校の違いを見てみましょう。

専修学校と高等専門学校の違いは何か?

専修学校と高等専門学校の違いを挙げるなら、まず学習課程の分け方・学習期間があります。

 

●専修学校の学習課程と学習期間
専修学校は学校教育法124条に定められた授業プログラムを整えていて、運営に関して都道府県知事の認可を受けている学校です。

 

ある職業について専門的な技術や知識が習得できる実践的な学校のことを言います。

 

例えば建築士や会計士、看護師や理容師などを養成する学校ということです。

 

そして専修学校は、中学卒業の人が受講する高等課程、高校卒業の人が受講する専門課程、それ以外の人が受講する一般課程の3種類に分かれていて、それぞれ学習する内容やレベルに違いがあります。

 

また学習期間はそれぞれ1〜3年です。

 

なお、この3種類意外にも、自動車教習所や調理学校、予備校なども含まれています。

 

●高等専門学校の学習課程と学習期間
こちらは高等学校と同じく文部科学省が管轄する教育機関で、中学校卒業の進学先となる学校です。

 

授業内容は専修学校の高等課程と同様に、実践的・創造的なエンジニア等を育成しますが、普通科高校のようにクラブ活動など課外活動も行っています。

 

ただし、学ぶ期間は5年間と長く、その間に一般科目と専門科目の両方を習得します。

 

卒業までに各分野の技術者となるための基礎力を備えることができ、その後はより専門的な学校へ進学するケースも多いです。

 

このような教育の課程や期間について専修学校と高等専門学校の違いがあります。

 

目標とするところは同じでも、学習への取り組み方や習得する単位・資格について、専修学校と高等専門学校の違いがはっきりしていると言えるでしょう。

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その他にも専修学校と高等専門学校の違いがある

専修学校と高等専門学校の違いと言うと、具体的には授業内容・カリキュラムなどに違いがあります。

 

高等専門学校は学校教育法上で運営が厳しく管理されているため、教育内容や学校生活も法的に基準がもうけられています。

 

つまり、どの高等専門学校で学んでも習得する知識・技術に大きな差が出ません。

 

なお、高等専門学校では、「それぞれの科目を掘り下げて専門的に学ぶこと」を目的としているので、各職業のスペシャリストになれる可能性があります。

 

一方で、専修学校は国の認可を得るための基準があっても、教育内容などに詳しい基準を設けていません。

 

どのようなカリキュラムとスケジュールで授業を進めるかに関しても、個々の専修学校のカラーを打ち出すことが可能です。

 

つまり、専修学校によっては非常にハイレベルな授業が行われることもあるのです。

 

そういった学校は人気が上がり、入学希望者も多くなります。

 

反対に、大よその専門知識・技術を身に着けることを目標とする専修学校もありますので、選択肢は広いと言えるでしょう。

 

その他にも専修学校と高等専門学校の違いはいろいろあります。

 

高等専門学校は工業系と商船系の学習に力を入れていますが、専修学校は工業から農業、医療、保健・社会福祉、簿記会計、ファッションデザイン、介護、保育などいろいろな分野の専門知識・技術が習得できます。

 

ただし、高等専門学校を卒業すると準学士と学位が習得できますが、専修学校では学士・学位をとることができません。

 

また、高等専修学校を卒業しても高卒とはならないのです。

 

進学についても専修学校と高等専門学校の違いがあります。

 

高等専門学校は3年次から大学への編入学ができるのですが、専修学校は文部科学大臣が指定した高等専修学校で3年以上の課程を習得しなければ大学入学資格を得られない点に注意してください。

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