プロジェクターがある会議室の上座
数あるビジネスマナーの中に席次を決める上で重要な席次があります。
どこに座っていただくのがふさわしいのか、基本的なことは知っていても、いつもと会議室の仕様が違うとどうすれば良いのかわからずに焦ってしまうことがあるかもしれません。
今回は会議室における席次のマナーを考えてみましょう。
基本的なルール
最も身分が高い人や目上の人が座る場所は上座と呼ばれます。
通常の場合であれば入り口から最も遠い席が上座となります。
逆に入り口に近い席は下座と呼ばれ、立場が下の人が座る場所になります。
部屋の入り口付近は人の出入りがあるために落ち着けない場所ですし、空調や照明の調整などの雑用ができる位置であるため、お世話をする側である人が座る場所になるわけです。
逆に上座は落ち着いて座っていただける場所になります。
このことは会議室においても適用されるマナーであり、自社の会議であれば上司や目上の方が、お客様や先方との打ち合わせの場合であればゲストが上座に座ります。
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とはいうものの、会議室ではプロジェクターなどを使用してスクリーンやモニターをみんなで見るということがしばしばあります。
その場合にも上座は入り口から一番遠い席になるのでしょうか。
結論から言いますと、それだけで上座を決めるのは間違いです。
会議室にプロジェクターがあるような場合には、スクリーンが最も見やすい場所が上座になります。
なぜそのようになるのか、席次に関しては基本的に考え方が重要になります。
考え方
席次を決める上で上座をどこにするのか、基本的な考え方はおもてなしの精神、ゆっくりとくつろいでいただきたいという気持ちです。
どのようにすればお客様や上司にくつろいでいただけるかをよく考えるならば様々なシチュエーションに対応できると思います。
先ほど考えたプロジェクターがある会議室も原則、考え方は同じです。
プロジェクターがあるということは何らかの画像をみんなで見るわけです。
そのときに体を傾けなければならなかったり、プロジェクターに遠すぎたり、また逆に近すぎるようであればそれは失礼な対応になります。
そのため、会議室の上座は最もスクリーンが良く見える場所になるわけです。
加えて、普通の上座が入り口から最も遠い場所である理由が、落ち着ける場所であることを踏まえるならばふさわしい場所を選ぶことができるでしょう。
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