会議室は押さえる?抑える?「会議室をおさえる」の正しい漢字とは

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スマホやキーボードに打ち込んで変換キーを押すだけで、紙に書けない漢字であっても簡単に変換出来るようになりました。

 

しかしメールやラインといった文面でのやりとりにおいて、「あれ、この漢字で合っているのかな」と思う瞬間が生じるケースも増えています。

 

読みやすさを重視する場合、漢字は変換できるものであっても何もかも変換する必要はありませんが、「正しい」漢字を把握しておくに越した事はありません。

「会議室をおさえる」の漢字は押さえる?抑える?

「会議室をおさえておいて」「会議室をおさえておきます・おきました」、こうしたやりとりは文面でよくやりとりされる言い回しです。

 

このままでも意味は通じますが、おさえて・おいて、おさえて・おきますのように「お」が文節の頭に連続して出てくる書き方は、間違いではありませんが文面として目が滑る印象があります。

 

この文章を変換する場合、押さえる・抑える、どちらが適切でしょうか。

会議室は「押さえる」が正しい!

「押さえる」には「確保する」=手に入れる、自分の物にする、といった意味合いがあります。

 

つまり、「会議室をおさえる」とは、会議室を使用したい時間に使用できるようにする事なので、「押さえる」が正しい使い方となるのです。

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熟語としては「押収」という言葉を紐づけると覚えやすいでしょう。

 

同様の「押さえる」を使うケースでは「要点を押さえる」「予約を押さえる」「証拠を押さえる」といった使い方があります。

 

物理的に押さえるだけでなく、物事に対しても「自分のものにする」といった意味合いで使えます。

「抑える」はどうして間違いなのか

では、どうして「会議室を抑える」では間違いなのでしょうか。

 

こちらは抑制、抑止という熟語が示すように、「上昇をとどめる、それ以上は上がらないようにする」といった数値や程度の意味で使われる言葉です。

 

予定を押さえる、使用権を押さえる、という意味での「会議室をおさえる」には不適切となります。

 

また、ビジネスシーンにおいて「抑える」と「押さえる」を間違えてしまいがちなケースが、「予算をおさえる」です。

 

これは「予算を確保する」という意味では「予算を押さえる」が適していますが、「(前に比べ)予算を低めにする」という意味では「予算を抑える」と使用する為です。

 

多くの場合、前後の文脈を含めればどちらの意図で使われているのかは通じるものですが、こういう場合には適切な意図を持った変換を心掛けましょう。

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