「引き落とし」と「引落とし」どちらが正しい送り仮名?
「引き落とし」や「引落とし」など、複数の文書で異なる送り仮名を目にすることは珍しくありません。
この2つの場合、読んでいる分にはどちらの送り仮名も正しいように思えますが、いざ自分で書くとなると、どちらが本当の送り仮名なのか、迷ってしまうのではないでしょうか。
送り仮名はたくさんある?
「ひきおとし」とパソコンで入力すると漢字の変換候補が自動で出てきますが、その中には「引落」「引落とし」の他、「引き落し」「引き落とし」と何種類もあります。
また、辞書などを見てみると「引(き)落(と)し」と掲載しているものもあるので、いずれも正しい送り仮名といって良いのでしょう。
相撲の「引き落とし」「引落とし」
「引き落とし」の一つに、相撲の技があります。
こちらに向かってくる相手の力を利用して、相手の腕などを引いて落としてしまうというのが引落としです。
相手が低い体勢になっている時に使うと効率よく勝てます。
しかし、見ている方からすると、引き落としの技はあまり喜ばしいものとはいえません。
スポンサーリンク相手を利用して自分が勝とうとしていることから、相撲の本道とは少し違ったものに見えるからなのでしょう。
そのため、引落としが上手くなったところで、本当の相撲の力は身につかないということができます。
もちろん、取り組みの最中に不意に相手が重心をくずし、その隙をうまく狙って引き落としとなるなど、さまざまなケースがあります。
しかし、低い体勢を取る力士が引落としを掛けられても絶対に落ちない時には、観客からは称賛が送られることになります。
支払い方法の「引き落とし」
また、「引き落とし」というと、支払い方法の一つとしてもよく使われています。
口座自動振替などはメジャーな決済手段で、電気料金や水道料金の支払いに利用している人は多いことでしょう。
電気会社や水利用会社と契約する際には支払い方法を選択しますが、その際に口座自動振替を選ぶと、任意の口座から毎月請求額が引き落とされるようになります。
ATMや銀行窓口に行って自分で振り込むという方法もありますが、これだと支払いをうっかり忘れてしまうことがあります。
しかし、口座自動振替にしておけば、残高がありさえすれば、支払い忘れを防ぐことができるのです。
支払いを忘れると電気や水道が止められてしまうこともあるので、口座自動振替を選択する人は多いです。
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