複式簿記とは?普通預金と現金の違いは何?

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簿記には大きく分けて単式簿記と複式簿記があります。

 

その違いは単式簿記はお金の増減がわかるのみで、複式簿記は、出入金と共に財政状況も把握することができる点にあります。

 

また、あなたは普通預金と現金の扱いについてその違いを把握していますか?

複式簿記とは?単式簿記と複式簿記の違い

簿記とは、取引を帳簿に記載し、計算、整理する方法で、単式簿記と複式簿記があります。

 

お小遣い帳と聞けば馴染みがあると思いますが、単式簿記とはお小遣い帳のように、1つの勘定項目に絞って記載します。

 

収入の合計から支出の合計をマイナスすることで、手元の残高はいくらか、いくら増えたか、いくら減ったかということがわかります。

 

しかし、入出金だけを記載していく単式簿記では会社経営をしていく上では情報が不十分です。

 

一方、複式簿記とは、2つ以上の勘定科目で記載する方法で、左側に「借方(かりかた)」、右側に「貸方(かしかた)」それぞれに勘定科目を使用して記載します。

 

これにより、取引の結果、会社の財政がどのように変化したかを把握することができます。

 

そのため会社の会計管理の上で複式簿記はとても重要です。

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また、複式簿記による帳簿付けは、確定申告で青色申告する際にも必要です。

普通預金と現金の違い

簿記上でも仕訳も勘定科目も記帳される帳簿も異なり、普通預金と現金は別物なのです。

 

普通預金と現金は別々の勘定項目で帳簿を作成しなくてはいけません。

 

普通預金は信用通貨とも呼ばれる通帳上の数字であり、現金は紙幣や硬貨で実在します。

 

しかし、1万円の普通預金はいつでも銀行で1万円の現金として引き出せる(交換できる)ため、同じもののように混同しがちです。

 

しっかり区別して管理することが必要です。

現金の管理

簿記の上では、資産は目に見え、数えることができ、貨幣価値で測ることができるというのが原則であるため、現金勘定の残高が10万円であれば、現金(紙幣や硬貨)で10万円が実在していなければならないということになります。

 

しかし、会社の資金を会社の代表者が自由に動かせてしまうなどの状況で、現金が一か所に保管されていないというのは好ましくない状態です。

 

現金は特定の場所にしっかり保管しておくようにしましょう。

まとめ

複式簿記は、会社の入出金の記録とともに取引による財政の変化を把握することができるとても有用な記載方法です。

 

複式簿記は確定申告の青色申告でも必要です。

 

また、普通預金と現金は性質が同じであるため混同しがちですが、違いを理解し、帳簿も別々に作成することが必要です。

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