「スタンプカードが満タンです」は間違ってる？接客アルバイトの言い回しについて

スタンプカードはその店舗にリピーターを増やす手段として、個人経営、チェーン経営問わず導入されている手法です。

お気に入りの店舗でそうしたサービスがあれば、客側として使用する側としては「通うと何かがお得になる」、嬉しいサービスという認識になります。

しかしアルバイト等でスタンプカードを扱う時、ふと迷ってしまうのが「スタンプカードにまつわる言い回し」です。

スタンプカードにまつわる悩みで、特にアルバイトを始めたばかりの人が悩んでしまうのが「スタンプカードが全て押された時」の言い回しです。

「全て押されましたので」では長すぎる、「完了しましたので」では堅苦しすぎる印象があります。

「スタンプカードが満タンになりましたので」という言い方もあります。

一見意味としては通じ、意味するところも分かりやすい略語ですが、これは日本語的には首をひねる言い回しです。

満タンは辞書的な意味合いでは「燃料や水が容器いっぱいに入っている」状態を指します。

ガソリン満タンという用法をする通り、本来的には「容器を何らかの液体でいっぱいにするもの」という日本語です。

日本語的に正しい言い回しとしては、「スタンプがいっぱいになったので」「カードのスタンプが満杯になったので」が堅苦しくなく、意味も通じやすいところではないでしょうか。

ただし先述したように、正確な日本語として正しくないものだとしても、意味合いとしてはなんとなく通じるのが「満タン」という表現でもあります。

格式高い店舗ではなく、アットホームさを重視するような店舗であれば、言う方であれ、言われる方であれ、「スタンプ満タン」「カード満タン」は神経質になる程の言葉ではありません。

普段何気なく聞き飛ばしてしまいがちですが、実際にスタンプカードを導入している店舗で、カードがいっぱいになった時にどういった言い方をしているか確認することもできます。

親しいお店なら、お会計の時に世間話がてら聞いてみてもいいでしょう。

接客のアルバイトを始めると、普段何気なく利用しているコンビニやスーパーでも、「決まった言い回し」がある事に気づきます。

接客アルバイトを始めたばかりで咄嗟に言葉が出てこない人は、そうした「確立された言い回し・タイミング」を参考にすると、ぐっと仕事がしやすくなります。