仕入れ先と仕入れ元は同じ意味?違う意味?

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ビジネスの世界では「○○先」や「○○元」といった言葉がしばしば用いられます。

 

今回紹介する「仕入れ先」と「仕入れ元」といった言葉もたびたび使われますが、両者が同じ意味なのか、異なる意味なのかがよく分からなくなってしまう人もいるでしょう。

仕入れ先と仕入れ元の違いとは?

「○○先」と「○○元」の違いは、動作を行うのかされるのかにあります。

 

「○○元」とは動作を行う側、「○○先」とは動作をされる側という意味です。

 

これに基づいて仕入れの場合を考えると、「仕入れ元」とは仕入れする側、すなわち発注者を意味します。

 

一方、「仕入れ先」は仕入れされる側を指します。

 

ということは供給側に当たる言葉になるわけです。

 

このように、両者は本来、真逆の意味を持っています。

 

仕入れ元と同じ意味を持っているのが「調達元」です。

 

対して、仕入れ先とほぼ同じ意味合いで使われる用語は「調達先」になります。

混同されるケースも出てきている

「仕入れ先」と「仕入れ元」は、する側とされる側の関係にあって、本来であれば真逆の意味で使われないといけません。

 

しかし、同じ意味として用いられるケースも少なくありません。

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実際、ビジネスに関する文書を見てみると、仕入れ先と仕入れ元を同じ意味合いで表現しているケースも結構多いです。

 

このため、今では仕入れ先の意味で仕入れ元を使っても、結構ビジネスの世界では通用してしまっています。

 

なぜこのように混同されているのか、それは「元」という漢字の解釈が誤って広まってしまったことが原因と考えられています。

 

元という漢字のそもそもの意味は、発生源を指します。

 

動作の発生源ですから、する側になるわけです。

 

ところが、動作に対象物が伴う場合、対象物の発生源と解釈されてしまったことで混同が生まれたと考えられます。

 

「仕入れ元」という意味を解釈するにあたって、本来は仕入れという動作の発生源と考えないといけません。

 

ところが、製品そのものを発生源とした場合、真逆の供給する側という意味になってしまいます。

 

元の持つ意味は理解していても元がどの言葉にかかっているのかの解釈が変わると、動作する側とされる側、どちらにでも解釈できてしまうのです。

 

さらに厄介なのは「受入」という言葉です。

 

ビジネスでよく使っている人もいるでしょうが、「受入先」は本来であれば商品などを受け渡す側を指すべきです。

 

しかし実際には「受入元」と同じような意味で一般的に使われています。

 

ややこしいとも奥が深いとも言えるかもしれません。

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