日直と宿直そして当直の語源と使い分け

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日直、当直、宿直と24時間稼働の仕事現場などでよく耳にする言葉ですが、似ているようでそれぞれ異なる意味をもつ言葉です。

 

では実際に正しく使い分けることができているでしょうか。

 

ここではその語源などから、使い分けの仕方を紐解いていきます。

辞書的な意味での使い分け

日直とは当直の一種で、その日の当番であることを示します。

 

また昼間や休日の当直のことを言います。

 

宿直もまた当直の一種で、交替で泊まり込み警備などにあたることを示します。

 

そして当直は、日直や宿直などの当番にあたることそのものを示します。

 

また、宿直は、とのい(殿居)を語源にもつとされ、その意味は宮廷や役所に泊まりの勤務をし、警備守護にあたることを指したものだとされています。

 

そもそも直の語源として、まっすぐという意味や時間的距離的に近いという意味以外にも、当番にあたるという意味合いがあります。

 

語源からみると、当直が当番そのもののことを表し、日直が昼間の当番、宿直が泊まり込みの夜の当番ということが言えるでしょう。

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職務上での使い分け

これまでは語源による使い分けを紹介してきましたが、実際に使われる現場としてはどのように使い分けられているのでしょう。

 

この使い分けをきちんと理解していないと、就業してから話が違うなんてことになりかねないですよね。

 

当直は、先述したとおり当番にあたるという意味合いで使われており、労働基準法でも宿日直のことを示しています。

 

そして、当直とは本来の就業時間外の労働当番であることを指します。

 

病院や介護施設、警備会社など24時間稼働が必要とされる現場において、定期的な巡視や電話応対、緊急時対応など本来の業務内容とは異なる職務を担当することを当直といいます。

 

宿直は夜間巡視などの対応で仮眠がとれる環境が用意されており、夜勤とは業務内容はもちろん給与等も扱いが異なるので注意が必要です。

 

また日直は語源としてのその日の当番という意味合いより、主に休日対応の方を指すことが多いです。

 

この当直業務に関しては、労働基準法に定められている条件を知っておくことも重要でしょう。

 

宿直と夜勤がイコール関係と思っていると大変なことになりますからね。

 

職務上の使い分けとしては、本来の辞書的意味合いと変わりはありませんでした。

 

しかし、言葉を混同させてしまうと業務上差し支えることもよくわかりましたね。

 

より詳しくみてみると、担当頻度や業務内容、仮眠状況など労働基準法で定められているものもあれば職場任せになっている部分があることもわかりました。

 

24時間稼働のお仕事に就く際は、当直の有無などを面接時などによく確認することをおすすめいたします。

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