ダクトのOAGやEAGの意味を知りたい!それぞれの特徴は?

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■ダクトの用途は多種多様
設備工事や配管工事などで活躍するダクトには、どんな用途で使うのかによって、いくつかの種類に分類できます。

 

大きく分類すると、SAG(Supply Air)とかRAG(Return Air)と呼ばれる空調設備用、EAG(Exhaust Air)と呼ばれる排気設備用、OAG(Outdoor Air)と呼ばれる外気の取り入れ用、SEAG(Smoke Exhaust)とかSM(Smoke)Gと呼ばれている排煙用などがあります。

 

それぞれの種類ごとにどんな特徴があるのかという点が異なるため、一つずつご紹介しましょう。

OAGは外気を取り込む目的

数ある種類の中でもOAとかOAGと呼ばれるものは、屋外の空気を屋内に取り入れることを目的として設置されるダクトです。

 

外気の取り込み方にはいくつかの方法があり、各部屋に直接外気を取り込むタイプもあれば、ボイラーなどの空調機に取り込み、そこで空気の質や温度を調整したうえで、SOA(外気を取り込み給気する)として送るタイプもあります。

 

OAGは屋外の空気を取り入れることを目的としていて、室外の取り込み口の付近では周囲の空気を吸引する室外機を設置します。

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この室外機のそばには虫とか鶏などがいると、万が一にも吸引機に吸い込まれてしまうリスクがあります。

 

そのため、室外機の周辺の状況に合わせて、適切なメッシュの金網を設置する必要があります。

 

また、OAGの取り込み量は、室内の空気を外へ排出する空気の量とバランスが取れていることも大切なポイントです。

 

バランスが崩れてしまうと、空圧によってドアが開けにくいという症状が起こってしまいます。

EAGは厨房に多い排気ダクト

EAGとはExhaust Air、つまり排気を目的としたダクトです。
排気目的のダクトは大きく分類して、一般排気厨房排気とに分けることができます。

 

一般排気の場合にはダクトに断熱機能を付加することはまれなのですが、厨房設備においては、熱源の種類やダクトとの距離に応じて、断熱材の仕様が規定されていることもあります。

 

EAGでは、おもの室内の熱や煙などを屋外へ排出する役割をしていて、設備によっては有機溶剤の局所排気とかニオイなども排出することができます。

 

また、放射能などを取り扱う設備では、EAGを通る空気の中に放射能が入らないようにフィルター処理を行った上で排気するというプロセスを行います。

 

EGAでは、ただ空気を屋外に排出するだけでなく、室内の人の健康を考えたり、屋外の環境にも考慮した処理設備が必要となります。

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