ダクトスペースとパイプスペースって何?違いや特徴は?

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■ダクトスペースはDS、パイプスペースはPSと表記
マンションの間取り図などを見ると、DSとかPSなどと表記されている部分を見かけることがあります。

 

DS(Duct Space)というのはダクトスペースのことで、換気扇の所から排気のためにダクトを通すためのスペースのことを指しています。

 

一方、PS(Pipe Space)とはパイプスペースのことで、給水や排水、そしてガスなどの管を通すスペースのことです。

 

ダクトスペースと表記されている部分は、その空間がダクトで一杯となります。

 

ダクトはアルミなどの金属製で作られているため、DSと表記された部分には、他の用途や目的でその空間を使用することが難しいでしょう。

 

また、2階以上の建物だと、このDSが複数の階を貫通することもありますが、その場合には天井や床などを設置せずに吹き抜けの状態となるため、シャフトと呼ばれることもあります。

 

このシャフトという呼び方はパイプのスペースにも共通していて、複数の階をまたいでパイプが通る空間が設置されている場合には、そのエリアをパイプシャフトと呼んでいます。

パイプスペースは水回りに設置

パイプスペースは、一般的に水やガスの管を通すスペースのため、水を使用するキッチンやバスルーム、トイレなどの周囲に設置されています。

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住宅の中に1ヶ所だけという所もあれば、複数ヶ所に設置されていることもありますし、このスペース内にガスや電気、水道のメーターボックスが収められていることもあります。

 

パイプスペースには複数の管が通っていて、その中を水やガスが通過します。

 

ガスが通過する際には音が出ることはありませんが、管の中を水が通るとどうしても音が聞こえてしまうため、寝室のすぐそばにPSが設置されている住宅では、深夜や早朝には排水の音が聞こえて耳障りに感じることがあるかもしれません。

 

住宅購入に際して間取りをチェックする際には、そうした部分もチェックしたいものです。

ダクトスペースとパイプスペースは一カ所にまとめられるのか?

ダクトスペースは、給気や排気という役割を持っていて、ダクトの中は空気が通ります。

 

そのため、一般的には天井の近くなど高さのある場所に設置されることが多いという特徴があります。

 

一方、パイプスペースは水道やガスなどの管を通すため、こちらは床に近い部分に設置されることが多いのが特徴です。

 

そのため、ダクトスペースとパイプスペースが一つの空間にすべてまとめられるということは、建物の設計上、あまり一般的ではありません。

 

しかし、ビルなどによっては、できるだけそうしたメンテナンス空間をまとめるために、ボイラー室と称してダクトやパイプなどができるだけまとめられている設計もあります。

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