直射日光がLANケーブルに与える影響について

パソコンや周辺機器の設置環境によっては、LANケーブルに直射日光が当たってしまう事もあります。

この場合、LANケーブルは直射日光から何らかの影響を受けるのでしょうか。

直射日光が当たる事で考えられる影響と、対策方法について紹介します。

精密機器の設置方法や取扱説明書には、直射日光を避けるようにと書かれている事がほとんどです。

直射日光が当たる環境というのは、どのような場所が考えられるでしょうか。

例えば、南向きの部屋の窓際だったり、大きなガラス張りの部屋だったりと、基本的に窓際である事が多いです。

では、直接的に日光が当たる事によりどのような影響があるのかと言うと、それは太陽光から発せられる赤外線と紫外線に深く関わってきます。

赤外線は熱作用が大きく、紫外線は素材の劣化を招く原因になります。

つまり、精密機器が太陽光に当たると加熱され、膨張したり精度が狂い誤作動や故障の原因になったり、機器の塗装が劣化して剥がれたり、腐食する等のトラブルを起こすリスクが高くなるという事です。

直射日光がLANケーブルに与える影響としては、まず中の電線が太陽光によって熱くなり、抵抗値が変化するという事はほぼありません。

どちらかと言うと、紫外線によりLANケーブルの皮膜の素材を劣化させる可能性があります。

具体的な目に見える症状としては、堅くなったり、ひび割れる等の影響が考えられます。

ただし、よほどの粗悪品でない限り、短期間で影響を及ぼすことはないでしょう。

一般的なLANケーブルを直射日光の当たる場所で使用しても、すぐに故障したり誤作動を起こす等の大きな影響があるとは考えられません。

ですがケーブル皮膜の劣化が心配という方もおられるでしょう。

そんな場合は、屋外で使用する事を想定して作られている、屋外用LANケーブルの利用がお勧めです。

皮膜が2重になっているものが多く、耐環境性能となっている為直射日光や雨にも耐えられる仕様になっています。

基本的に屋外での配線に用いられる事が多く、耐久性が高いもの程ケーブルが厚くて曲がりにくい為、取り回しが多少難しい事だけ留意しておく必要があるでしょう。

直射日光が当たる事により、LANケーブルが受ける影響には、被膜が劣化して堅くなったりひび割れる等の影響が考えられます。

影響が心配という場合には、屋外用のLANケーブルの利用がお勧めです。