温度計を直射日光に当ててはならないと言われるのはなぜ?

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学校で温度計を使って気温を測る時、直射日光に当ててはならないと教わりますが、それはなぜなのか覚えていますか?

 

また、地面の近くで測ってはならないとも言われます。

 

ここでは、なぜ温度計を直射日光に当ててはならないのか、また気温を測る高さについて解説します。

温度計を直射日光に当ててはならない理由

温度計を使って気温を測る時に、なぜ直射日光に当ててはならないのか、その理由は熱の伝わり方にあります。

 

熱は放射、伝導、対流という3つの伝わり方があり、温度計で気温を測るという行為は、温度計に空気の熱を伝導させて数値化しています。

 

そこで直射日光が当たってしまうと、太陽光の放射により太陽の熱が伝わってしまい、空気の温度より高くなる為正しく測れなくなっていまいます。

気温を測る時の高さ

温度計は直射日光を当ててはならないと同時に、地面近くでも測ってはならないと教わります。

 

なぜ地面近くでは測っていけないのか、その理由は太陽光の熱で地面を暖め、さらに対流によって熱が伝わり地面の空気を温めてしまうからです。

 

地面の近い位置と高さ1mの位置で温度を比べると、差が大きい時は5度以上違う事もあります。

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気温を測る時には、地面から1.2m〜1.5mの高さで測るのが正しい測り方とされています。

百葉箱について

学校等に設置されている「百葉箱」をご存知でしょうか。

 

百葉箱とは、雨や雪、直射日光等の外的要因の影響を受けずに、屋外の気温をできるだけ正しく計測できるように作られた装置の事です。

 

外観は白い塗料で塗られて光を反射するようにできており、中には温度計が入っていて、地面から1.2m〜1.5mの高さに設置されています。

 

直射日光が入らないよう北向きで、さらによろい戸になっていて風通しも良く、照り返しを防ぐ目的で芝生が植えられている場所にあります。

 

学校にある百葉箱は、高さや直射日光等、気温を測る時の条件を満たすようにできているのです。

 

かつて気象台もこの百葉箱を利用して計測していましたが、現在ではより正確な気温を測る事ができる強制通風筒に入った白金抵抗温度計を使用しているそうです。

 

なぜ温度計に直射日光を当ててはならないのか、その理由は太陽光が当たる事で放射熱の影響で正しい気温が測れなくなる為です。

 

また、地面に近い場所は地面の熱の対流により空気が暖められてしまい、正しく測る事ができません。

 

その為1.2m〜1.5mの高さで測る方法が良しとされています。

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