起工式の直会での挨拶のやり方!乾杯の音頭を取る際の注意点は?

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建物の土木や建築などの工事を始める際には、工事の前にその土地の神様を祀り、工事の安全や無事な完成を祈るための儀式を行います。

 

それが、起工式です。

 

起工式は神事で厳かに行われますが、式の後には同じ場所もしくは場所を変えて直会が開催されることが少なくありません。

 

もしも起工式の直会で乾杯や挨拶を依頼されたら、どんなマナーで、どんな注意点に気を付けながら対応すればよいのでしょうか。

起工式は建物の工事に先駆けて行う最初の祝い行事

建物のお祝い行事には、起工式の上棟式や竣工式などがあります。

 

このうち、起工式は地鎮祭とも呼ばれていて、工事の前に行う最初の神事として、とても大切な役割を持っています。

 

そのため、個人の住宅の工事を始める際にも行うことが多いですし、公共工事やビル、マンションの建設においても、行われるのが一般的です。

 

起工式は神事ですが、礼服や紋付き袴などのフォーマルな最礼服を着用する必要はありません。

 

平服でも問題ないでしょう。

 

ただし、神様への御祈りをする行事なので、あまりカジュアルすぎる服装ではなく、ある程度節度のあるフォーマルさは意識したほうが良いです。

 

例えば、工事関係者が起工式に出席する場合には、作業着で出席しても特に問題はありませんが、制服やスーツの着用がおすすめです。

 

起工式は、単独で開催されることもあれば、式の後に直会と呼ばれる宴会が催されることもあります。

 

直会は、起工式を行う場所でそのまま開催することもありますが、規模が大きな直会になると、気温や天候などを配慮したり、直会後の撤収作業を考え、場所を変えて開催するのが一般的です。

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直会の挨拶と乾杯はいつ行う?

直会では、一通りの式次第があり、それに沿って行うことになります。

 

しかし、ケースバイケースでカスタマイズすることは、もちろん可能です。

 

その際でも、最初に行う挨拶や乾杯の部分は、失敗することなくシッカリ押さえておきたいものです。

 

まず、起工式後の直会では、神職が最初の勧盃を行います。

 

起工式を担当してくれた神職がそのまま直会も担当してくれるのが理想的ですが、スケジュールが合わずに難しいということはあります。

 

その際には、事前に手配をしておく必要があるでしょう。

 

勧盃では、祭壇から神酒を下げてメインテーブルに座っている関係者へ神酒を注いでいきます。

 

宮司が発声したタイミングで、間髪入れずに「おめでとうございます」と司会が声をかけて、その場を盛り上げます。

 

神職による勧盃が終わると、次に関係者が挨拶を行います。

 

順番は、建築主や来賓、そして設計者、工事施工者という順番となるので、間違えないようにしましょう。

 

挨拶では、それぞれのスピーチが長くなりすぎないように注意しながら、司会進行の人がスムーズに進めていきます。

 

一通り挨拶がすんだら、いよいよ乾杯の音頭を取る段階となります。

 

乾杯の音頭を取る人は、事前に決まっているのが一般的です。

 

直会の司会者が、乾杯の「発声をする人はXX会社のXX様です」と紹介してくれるので、軽く挨拶をした上で、乾杯の音頭を取ります。

 

難しいことはなく、自分の挨拶を終えると直会の出席者が拍手をしてくれます。

 

拍手が収まるタイミングを見計らって、「それでは」と声をかけると、皆がグラスを片手に持って乾杯の音頭を待ちます。

 

そこで、大きくはっきりとした声で「乾杯!」とグラスを上に掲げると、会場の出席者も同じように「乾杯!」と言ってグラスを掲げる、という流れとなります。

直会の挨拶で気を付ける注意点とは?

直会の挨拶では、時間に制限のある直会の中で、自分以外も挨拶をする人がいるということを考え、できるだけ短く収めるようにしましょう。

 

直会は、時間をたっぷり設けてスピーチを行う場所ではありません。

 

テンプレート的におささえておきたい挨拶文を網羅しながら、軽くカスタマイズした上で、サッと済ませて乾杯に進むのが、スマートです。

 

直会の挨拶で押さえておきたいフレーズは、

 

「本日はお忙しい中起工式にご出席いただき、誠にありがとうございます。」という最初の一文と、
「それでは、本日は誠にありがとうございました。」

 

と出席者への労をねぎらう最後の一文です。

 

この部分は、自分らしさを出す必要はないので、このまま一文字一句コピーしてもOKです。

 

感謝の言葉を述べる部分をしっかり押さえておけば、出席者に対して失礼になる心配はありませんし、マナー的にも合格です。

直会では火を使った料理は出ない?

起工式に限らず、建物に関する慶事行事においては、火を連想させるものは縁起が良くないと言われています。

 

そのため、直会で提供される料理は、施設内で火を使って調理されたものはふるまわれないことが多いです。

 

ただし、火を使って調理した肉や魚、野菜を食べたらいけないというわけではありません。

 

施設内で調理をしたものは控えるべき、というマナーがあるため、多くの場合には仕出し弁当が提供されます。

 

仕出し弁当は、人数分だけの数が必要です。

 

そのため、直会の準備をする際には、不足することがないように十分な数を注文することをおすすめします。

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