「寄贈を賜る」という敬語の意味と使い方

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寄贈は、学校や病院などの団体に品物を贈る場合に使われる言葉です。

 

「寄贈を賜る」という敬語の使い方ですが、贈り先が公共性の高い場所であることから、賜るという相手を敬う尊敬語が使われています。

 

昔の言い回しが残っていますが、時代とともに賜るという言葉の使い方も変化しています。

寄贈を賜るの意味

寄贈を賜る(たまわる)は頂く(いただく)という言葉と同じで、物をもらうという意味です。

 

公共性の高い場所に贈ることから、賜るという相手を敬う尊敬語及び謙譲語が使われています。

 

尊敬語と謙譲語の違いですが、尊敬語は「尊敬の意」を示す言葉です。

 

会社の上司などを対象に相手を立てる場合に使われます。

 

謙譲語は、目上の人に対して自分がへりくだるときに使われる言葉です。

 

尊敬語としての「賜る」の使い方としては、目上の人が目下の人に品物を贈る場合に使われます。

 

謙譲語の使い方では、目下の人が目上の人から品物を受け取る場合に用いられます。

 

尊敬語と謙譲語では、言葉を使う人の立場に違いがあります。

寄贈を賜るの使い方

寄贈を賜るの使い方ですが、品物を贈ってくれた相手に対して感謝の気持ちを表現することができます。

 

寄贈を賜るという仰々しい言葉を使うことで、良い物を贈ってくださったという敬意が強くなります。

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学校や病院などの大きな団体宛てに贈られる品物ですから、金額もそれなりに大きくなるでしょう。

 

お礼を言う場合も、「ご寄贈賜りまして、心より御礼申し上げます。」と丁寧な文面となります。

賜る以外の使い方

賜る以外の使い方としては、いただくという言葉でも代用できます。

 

寄贈を賜るの代わりとなる表現として、「ご寄贈いただきました。」という文章を見かけます。

 

お礼状を出す場合は、前後にほかの文章が入りますから、寄贈を賜るだけを記入するわけではありません。

 

ほかの文章とのバランスを考えて、「ご寄贈いただきました。」という文章になるのでしょう。

 

お礼を言う場合なども、「ご寄贈いただきまして、誠にありがとうございます。」と寄贈を賜るより平易な文章となっています。

 

さらには、「お贈りくださいまして、お礼の言葉もございません。」などという文章へと変わってゆくでしょう。

 

寄贈を賜るを使う場合、ほかの文章とのバランスにもよります。

 

現代では、使う場所が限られている硬い雰囲気のする言葉でしょう。

 

時代とともに使われる言葉も変わっていきますから、寄贈を賜るを使用する場面も少なくなってきています。

 

敬語というものは、使い方がとても難しいものです。

 

ほかの文章とのバランスを考えながら使用してください。

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