漁船にかかげられた旗は色や形にさまざまな意味がある

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漁船にかかげる旗というと、大漁旗を思い出す人は多いと思います。

 

ですが、それ以外にもさまざまなものが掲げられているのを見たことはないでしょうか。

 

これらにはひとつひとつに意味があります。

国籍や行き先を示す

外洋を航行する船の場合、船の一番後ろである船尾には、その船の国籍を示すために国旗が掲げられます。

 

日本船籍の船であれば、日本の日の丸が掲揚されます。

 

それに対して、船の一番前にあたる船首には、その船を所有する会社を示す社章などが掲げられることがあります。

 

さらに、船の一番高い場所には、行先旗と呼ばれる、次にどの国の港に向かっているのかを示す国旗が掲げられます。

 

船に国旗が掲げられているときには、船籍や行き先が示されているのです。

 

遠洋漁業に出かける漁船ではよく見られます。

レーダーマストに掲げられる国際信号旗

船の一番高い場所をレーダーマストと言いますが、ここには「国際信号旗」が掲げられることがあります。

 

アルファベットを示す26種類と、数字を示す10種類、さらに3種類の代表旗と1種類の回答旗など、全部で40種類あります。

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これらは色や模様形などで識別されます。

 

26種類のアルファベットを示すものには、それぞれ1種類ずつ意味があります。

 

例えば、Eに相当する上が青下に赤に色分けされたものは「右に進路を変えている」という意味を持ちます。

 

青と黄色の縦縞模様のGなら、揚網中であることを周りの船に伝えます。

 

モールス信号や船名を伝えることも、これらを組み合わせることでできます。

 

近海を航行する漁船でも、これらを組み合わせて周りの船にさまざまな合図を送り合うことがあります。

 

もし、NとCを表示していたら「遭難しているから助けて欲しい」という意味です。

 

直ちに救援を呼ぶ、救援に向かうなどの行動に出る必要があります。

漁船に掲げられる赤や緑色の旗

これまでご紹介したもの以外でも、漁船には赤や緑、黄色といった旗が表示されることがあります。

 

これは漁船の進路を示すための表示です。

 

赤の場合には船は左に向けて進み、緑の場合には右に向けて進んでいることを表します。

 

黄色が表示されている船は、釣り客を乗せた遊漁船などの観光漁船であることを表しています。

 

一般のボートではないことが一目で分かります。

 

小さな漁船では、存在をアピールするために旗を掲げている場合もあります。

 

ほかに、吹き流しなどを使う場合もあります。

 

ひとつひとつに意味があるので、一度調べてみると面白いでしょう。

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