三隣亡は気にするべき？お見舞いのマナーとは

思いがけない怪我や病気など、人生には予想していなかったことが突然起こりうるものです。

そのため親しい友人や知人が、入院や療養しているという知らせを、突然受け取ることもあります。

そうした知らせを聞くと、すぐにでも駆け付けたいと感じるものです。

しかし、気持ちだけで行動すると、入院している人やそのご家族にとって、かえって負担になってしまったり、迷惑をかけてしまうことがあります。

訪ねる前には、まず先方の病状を把握し、マナーを守って行うことが重要です。

また、三隣亡とお見舞い希望日が重なると、その日に尋ねていっても良いのか判断に迷うこともあります。

そのため、お見舞いの日と三隣亡に、気を付けないといけない点があるのか理解すると、役にたつことでしょう。

1つ目の条件は、入院している人の病状を確認することです。

すでにお見舞いに行った人や、入院している人の家族に事前に様子を聞いておきましょう。

体調が悪いと、お見舞いの対応をするのは大変な負担を強いることになるからです。

2つ目の条件は、本人と親しくしているかという点です。

例えば、「取引先の人だから顔を出した方がいいかも」「あの人がお見舞いに行ったから、私も行っておくか」というような義理感情で行くのは、控えた方が良いかもしれません。

あまり親しくない場合は、直接訪ねるのではなく、お見舞いの気持ちを、お手紙や金品を渡して伝えることもできます。

3つ目は、訪問すれば相手も喜ぶと予想できるかという点です。

例えば、入院している人が女性の場合は、素顔を見られるのに抵抗がある人もいるかもしれません。

また入院した直後や、手術直前や直後などは、忙しいため正直ほっとしておいてほしいと感じる場合もあります。

あえて、訪ねていかないのが、思いやりを示すことになるケースもあるのです。

三隣亡は、暦の中で凶日であると考えられている日のことです。

江戸時代は吉日とされていたため、迷信だとする考えもあり、気にするかどうかは人それぞれです。

三隣亡は、一般的に、建築関係において凶日と見なされています。

上棟式や地鎮祭といった、家の建築に関わる行事は、三隣亡を避ける場合があるかもしれません。

とはいえ、三隣亡は、建築に関わらないことであれば、気にする必要はありません。

お見舞いは、三隣亡とは無関係ですので、その日にお見舞いをしても特に問題ないといえます。

大切なのは、入院している人やご家族に対する、思いやりの気持ちであることを忘れないようにしましょう。