社宅には抜き打ち検査がある?

スポンサーリンク

社宅で暮らす上で気になる問題点として、会社による抜き打ち検査の存在があります。

 

入居者がきちんとした生活を送っているか、あるいは何か問題のある行為をしていないかどうかをチェックするために、会社が部屋を調べることもあるのです。

本当に社宅で抜き打ち検査が行われている?

一般のアパート・マンションで生活している場合には、抜き打ち検査などはありません。

 

それこそ家宅捜索の令状でもない限りは、たとえオーナーであろうとも、入居者のプライバシーに立ち入る権利はないからです。

 

しかし、社宅の場合は、このプライバシーに立ち入る行為が、抜き打ち検査という形で行われることもあるのです。

 

「そんな権利の侵害のようなことが許されるのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に抜き打ち検査が行われている社宅は少なくありません。

 

プライバシーの尊重などの権利面から見た抜き打ち検査の正当性に関しては、「社宅規定」にその旨が記載されているかどうかがポイントになると言われています。

 

少なくとも、法律の範囲内での解釈においては、社宅規定に抜き打ち検査に関する事項が記載されていれば、入居者はそのことに同意した上で入居したと見なされるので、問題は起こらないのです。

スポンサーリンク

実際にどんな形で検査が行われている?

抜き打ち検査というと、事前に何の通知もなく、いきなり検査する人が部屋に押し入ってきて部屋中を調べて回る印象がありますが、実際にこのような形で行うケースはまずありません。

 

いくら規定に検査のことを記載していたとしても、プライバシーを保護する観点から、このような形はふさわしくないと考えられています。

 

ですから、事前に抜き打ち検査が行われる通知が来た上で行われるのが一般的です。

 

事前に、ある程度部屋を片付けるなどの準備を行うこともできます。

 

もちろん、入居者本人が不在の間に、合鍵で勝手に入って「ガサ入れ」するようなこともありません。

 

検査の際には、どの程度詳しく調べられるのかが気になる方も多いはずです。

 

特に、女性の場合はこの点を不安に感じるのではないでしょうか。

 

社宅の方針や規定ごとに異なりますが、クローゼットや引き出しの中を調べ回るといったことはなく、本人立ち会いのもとで、室内に入って一通り見て回る、あるいは入り口から見回す程度で済ませるのが一般的です。

 

この抜き打ち検査はプライバシーを侵害するほど細かくチェックするのが目的ではなく、「いつも目を光らせているから、規則を破るようなことはするなよ」と警告することを主な目的としている社宅が多いようです。

 

それほど神経質に考える必要はありませんが、室内をチェックされたときに、悪い印象を与えてしまう(散らかりすぎている等)、疑惑を持たれてしまう(男性なのに女性ものの衣服がある等)ことは避けたほうが良いでしょう。

スポンサーリンク