社員寮の6畳とはどの程度の広さ?
社員寮がどのような環境かは、入寮する社員にとって生活環境を左右する非常に重要な要素となりますし、会社の側としては維持費などの経費の問題、さらに社員の働く意欲や心身の健康、さらに会社の評判にも関わってくる重要な問題です。
間取りや立地条件など、できるだけ良い条件であることに越したことはないわけですが、どの程度が社員寮の間取りとして適しているのでしょうか?
なかなか判断が難しい部分でもあります。
社員寮で6畳なら一人暮らし向き
一人暮らしの平均的な間取りとして、まず頭に浮かぶのが6畳です。
実際、マンションやアパートを探す際にも、6畳を前提に物件をチェックする方も多いでしょう。
8畳だと一人では広すぎる、かといって4畳半は狭すぎる…一人暮らしの「ちょうどいい」感覚にピッタリ合っているのが6畳の広さと言えます。
6畳とは、畳6枚分の広さという意味です。
すっかり洋間が一般化して、畳を実際に見る機会は少なくなっていますが、日本人ならある程度広さをイメージできるのではないでしょうか?
ただ注意したいのは、同じ6畳といっても、間取りなどの事情で実際の広さが異なることがある点です。
現在の社員寮のほとんどは洋室になっていますから、実際に畳が6枚敷き詰められているわけではなく、あくまで「6畳分の広さ」で設定されています。
ですから、「この部屋、本当に畳6枚分?」と疑問に感じてしまうケースも出てくるわけです。
スポンサーリンク6畳の間取りの種類と注意点
この間取りの問題に関して注意したいのは、ワンルームと1Kの違いです。
社員寮の場合、前者を採用しているケースが多く見られます。
両者の違いを簡単に言えば、前者は間取り全体が畳6枚分なのに対し、1Kの場合は生活空間が畳6枚分となります。
つまり、1Kではキッチンや洗面所、収納スペースなどは、6畳の中に含まれないのです。
ワンルームの場合、「6畳」と書かれていても、実際にくつろいだり就寝したりするための生活スペースは、実質4畳半程度になります。
「思ったよりも狭い」と感じてしまうのは、このワンルームの特徴を把握していなかった可能性があるわけです。
間取りに関してはもうひとつ、地域によって設定が異なる面もあります。
例えば、東日本では「江戸間」と呼ばれる基準が主に採用されており、6畳の広さは「352cm×264cm」です。
一方、西日本では「本間」あるいは「京間」が採用されることがあり、こちらは「382cm×286cm」になります。
こうして見ると、後者の方がかなり広いことがわかります。
ただし、専有面積に関しては「1畳は1.62cm2」と基準が統一されているため、注意すべきはやはり、実際の生活空間のスペースとしてどの程度の広さが確保されているのかになります。
社員寮ならば、1Kの6畳の方が適しているでしょう。
現代の20代のビジネスマンが実質4畳半の空間で快適な生活を送ることができるかとなると、なかなか難しいはずです。
社員寮をチェックする際には広さだけでなく、間取りにも注意しておきましょう。
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