「投函してください」の敬語表現は「投函お願いします」で正しい?
相手から書類やはがきを郵送で送ってほしい時には、「これをポストに入れてください」という意味を持つ言葉を添えたいものです。
しかし「ポストへ入れてください」では、相手に対して十分な敬意を表せていないと感じる人は多いでしょう。
もっと丁寧な敬語表現をするなら、どのような言い方ができるのでしょうか?
「ご投函をお願いします」という表現は正しいのでしょうか?
「ご投函をお願いします」より「お願いいたします」が正解
郵便物をポストに入れてほしい旨を相手に伝える敬語表現には、さまざまなものがあります。
郵便物をポストに入れる行為は、投函という言葉で表現できます。
その言葉を使った上で、そこに「ご」という接頭辞を付けて「ご投函」にすれば、相手への敬意を十分に表現できます。
「お願いします」という表現方法はそのまま丁寧なニュアンスを与えることができますが、「お願いいたします」にすれば敬語表現としてさらに良くなるでしょう。
そう考えると、「ご投函をお願いいたします」という表現が目上の人や取引先などに対しては、適切な表現方法と言えます。
スポンサーリンク「ご投函なさってください」もOK
それでは、「してください」を尊敬語の「なさってください」に変えて、「ご投函なさってください」とするのは適切な敬語表現なのでしょうか?
敬語表現という点ではこの使い方も適切です。
しかし使い方のニュアンス的には、相手に「してください」と指図しているような意味合いが含まれていると感じる人はいるかもしれません。
表現方法が敬語として間違っていなければ、相手に対して失礼に当たらないというわけではありません。
言葉の選び方や、どんなシチュエーションでどのように使うかによっては、敬語としての使い方が正しくても相手を不快にさせてしまうことはあります。
そのため、相手へ不快感を与えるリスクが少ないという点で、「ご投函をお願いいたします」の方が気持ちの良い敬語表現かもしれません。
相手の足労や手間を配慮した言葉も
相手にポストまで足を運んでもらう、という足労や手間についての言葉を含めることもできます。
「大変お手数をおかけいたしますが、ご投函いただけると幸いです」にすると、とても丁寧な言い方で相手に不快感を与えることなく、「ポスト行って郵便物を入れてください」という意味を明確に相手に伝えられます。
「お願いします」の代わりに「頂けると幸いです」を使っても、相手に対して失礼にはあたらないでしょう。
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