スイッチングハブと中継器の違いとは?

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LANケーブルを使ってネットワークに接続する際には、中継器というデバイスを使うことが多いのではないでしょうか。

 

中継器はハブとも呼ばれており、外部から引き込んだLANケーブルから無線で電波を飛ばしたり、またポートを使って接続できるケーブルの数を増やすなどの役割があります。

スイッチングハブと中継器は同じもの?違いはある?

スイッチングハブは、ネーミングの通りハブ、つまり中継器の一種です。

 

中継器に接続するPCやスマホなどには、それぞれ端末を認識するためのMACアドレスが自動的に割り振られるのですが、このアドレスを記憶して次からの接続をよりスムーズにしてくれるのが、スイッチングハブです。

 

近年ショップなどで市販されている中継器の多くは、このスイッチングハブがメインとなっています。

 

中継器には、スイッチングハブ以外にもいくつかの種類があります。

 

例えば、現在ではあまり使われていないリピータハブは、スイッチングハブが登場する前に主流だったタイプです。

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これはLANポートに接続しているすべてのデバイスへデータを送信した上で、関係ないデータは無視するという消去法を採用している点が特徴です。

 

また上位機種になると、MACアドレスだけでなくIPアドレスも併用することでデバイスを判別するなどの機能が搭載されたものもあります。

 

このタイプはリピータハブのように消去法は使わず、複数のフィルターでデバイスを認識するという違いがあります。

スイッチングハブと中継器では使用するレイヤーにも違いがある?

ネットワーク通信では、国際標準化機構によって分類された7つのレイヤーがあります。

 

OSI7階層と呼ばれているこのレイヤーは、それぞれのレイヤーごとにどんな接続を行うかが規定されており、スイッチングハブと中継器とでは、どのレイヤーへアクセスするかで若干の違いがあります。

 

まず1層レイヤーでは、LANケーブルやコネクタなどを使った物理的な接続を表し、データリンク層と呼ばれる2層目のレイヤーでは、主にスイッチングハブや中継器の通信処理を行います。

 

しかしスイッチングハブの中でも上位機種となると、上記の通り通信の際にMACアドレスだけではなくIPアドレスも使用します。

 

このIPアドレスに関する通信は、データリンク層の2層目レイヤーではなく、ネットワーク層の3層目レイヤーの範疇なのです。

 

つまり、中継器が通信するのは2層目に限定されるけれど、スイッチングハブは2層目と3層目において通信を行うデバイスだという違いがあります。

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