イントラネット、WAN、エクストラネット、それぞれの特徴と違い
ネットワーク通信には、どの範囲で誰が利用するかという点において複数の種類があります。
イントラネット、WAN、そしてエクストラネットはすべてインターネットに含まれる通信範囲ですが、違いがあります。
イントラネットとは?
イントラネットとは、一言でいうなら内部ネットワークのことで、多くの場合には企業の中で利用可能なネットワーク環境を指します。
インターネットと同じメカニズムを利用するものの、利用するためにはログインIDやパスワードが必要となるため、誰でも自由に利用できるわけではないという点が大きな特徴です。
イントラネットは、インターネットとは完全に切り離された場所での通信を行います。
そのため、イントラネット内のサイトや情報は、外部から検索エンジンを使って見つけたり情報を得ることはできません。
WANとは?
WANとは、インターネットにもイントラネットにも接続可能なプライベートネットワークを指します。
例えば複数のロケーションに視点を持つ企業の場合、店舗内での通信ならイントラネットのみで十分ですが、支店間の通信には、インターネットから切り離されたプライべーなネットワークが必要となります。
これが、WANです。
WANは、電気通信事業者と呼ばれるスマホ通信キャリアなどが構築して運用を行うネットワークで、接続する企業はイントラネット同士を遠隔ロケーション間で接続するためにWAN回線を使用します。
スポンサーリンクエクストラネットとは?
エクストラネットとは、イントラネットを拡張した通信サービスです。
組織やグループごとに閉鎖された空間となっているイントラネットに対して、外部からもアクセスできるように拡張し、ログインIDとパスワードを使うことによってアクセスできるユーザーを制限するという特徴があります。
エクストラネットは、インターネットと同じものではありません。
両者の違いは、接続した先の相手を特定できるかどうかという点です。
インターネットは誰もがアクセスできますが、エクストラネットの場合には、アクセスの際に個人を識別するためのログインIDを使うため、誰がどこへアクセスしたのか追跡しやすいという特徴があります。
違いは「通信の範囲」
イントラネットとWAN、そしてエクストラネットの違いは、通信できるネットワークをどの範囲に限定するかという点です。
どれもアクセスする際にはログインIDとパスワードが必要となるという点では共通しています。
しかし、一つのロケーションのみでの通信を想定しているのか、それをユーザーなどにも拡張するのか、また遠隔のロケーションに存在する別のイントラネットと接続するのかなどのニーズに合わせて、どのネットワークが必要かが違います。
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