役場と庁舎の違いとは?

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行政上の手続きを行う施設には「役場」「役所」「庁舎」といった言葉が使われます。

 

普段何気なく使っているこれらの言葉ですが、厳密な意味の違いはあるのでしょうか?

役場、役所、庁舎は何が違う?

一般市民が行政上の手続きを行うために訪れる施設、そして市町村の行政事務を取り扱う施設のことを役場や役所、庁舎と言います。

 

普段はあまり利用する機会はありませんが、引っ越しや結婚など人生の重要な転機が訪れた時にさまざまな手続きを行うために訪れることになります。

 

ではこれら役場、役所、庁舎といった言葉には違いがあるのでしょうか?

 

例えば役所と役場はほとんど同じ意味で特に違いを意識することなく使っていますが、厳密な違いがあるのでしょうか?

 

この2つの言葉の違いに関しては設置されている自治体が「村か市か」にあります。

 

簡単に言えば村に町村に設置されている場合には「村(町)役場」が使用され、市に設置されている場合には「市役所」が使用されるわけです。

 

普段は市町村をつけずに使用されるため、どちらも似たような印象が持たれていることになります。

 

ですから単に設置されている自治体の名前の違いであって、利用できる行政サービスは原則として同じです。

 

ただし、市の方が人口規模が大きいこともあり、役所の規模も大きく、サービス面で充実している傾向が見られます。

 

勤務している職員の数も多いので昼間の休憩時間中でも窓口対応をしている、あるいは混雑している時でも待たされる時間が少ない、さらに近年ではデジタル方面のサービスが市役所の方が率先して導入されている傾向が見られます。

 

また、役場の場合は職員の数が少ないこともあり、職員ひとりが対応する業務の範囲が広くなる傾向も見られます。

 

必ずしも専門的な知識を持っているとはいえない範囲でも対応する必要があるため、業務がスムーズにいかないといった傾向も見られるのです。

庁舎とは何?

このように役所と役場は環境面で違いは見られるものの、基本的な業務内容や役割は同じものです。

 

それに対して少し違った意味合いを持っているのが庁舎です。

 

「役所に手続きに行く」とはよく言いますが「庁舎に手続きに行く」という表現はあまり使われません。

 

この違いはどこにあるのでしょうか?

 

役場・役所という言葉には「行政サービスを行っている施設・機関」と「その施設の建物」の2つの意味があります。

 

庁舎は後者の意味に限定して使われる言葉です。

 

「新しい市庁舎が完成した」といった表現がよく見られます。

 

ですから、厳密に言うと「役場に行く」という表現には「そこで何か用を足しに行く」という意味が優先される傾向が強いのに対して、「庁舎に行く」という表現では「その建物/場所に行く」意味が優先される傾向が見られます。

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