空調設備でよく耳にするACPとACRって何?どんな意味がある?
■ACPはパッケージエアコンという意味
空調設備の中でもエアコン関連でよく耳にする言葉に、ACPとACRがあります。
このうち、ACPというのはAir Conditioner Packageの略で、つまりパッケージエアコンという意味を持ちます。
パッケージエアコンというのは分かりやすく言うと業務用のエアコン設備というもので、エアコンとしての能力は一般家庭向けの商品よりもずっと優秀という特徴があります。
オフィスや工場、店舗などの大型施設に導入されているのも、パッケージエアコンとなります。
このACPは、どのぐらいの広さを空調したいのかによって、オフィス店舗用のものと、ビル用システムマルチという種類に分類できます。
導入の際には、どんな目的でどのぐらいの広さを空調する必要があるのか、そしてどのぐらいの温度設定で使用することになるのか、という点を考えながら適切なパッケージを選択することが重要です。
ACRは家庭用のルームエアコンという意味
一方、ACRはAir Conditioner for Roomのことで、一般家庭で使用されるエアコンは、このルームエアコンというタイプとなります。
ACPと比べると能力は低く、空調できる面積もそれほど多くはありません。
スポンサーリンクしかし、ルームエアコンにもいくつかの種類があり、一つの空間のみを空調できる種類もあれば、セントラル空調システムのように、一つのエアコン機器で複数の空間を同時に空調できるマルチタイプなどもあります。
ACPとACR、どちらを選ぶべきか?
ACPはパッケージエアコンで業務用、ACRはルームエアコンで一般家庭用という意味がありますが、近年では一般家庭でもかなり広めの住宅が増えていますし、店舗やオフィスの中には、面積的にどちらが適しているのか分からない、ということもあるでしょう。
ACPとACR、それぞれに特徴がありますから、導入の際には間取りや広さ、その他目的などに合わせて適切な方を選ぶことが必要となります。
例えば同じ面積の場所を空調したい時でも、例えば店舗のバックヤードで冷蔵や冷凍ものを取り扱う空間なら、冷房はできるだけしっかり行わなければいけません。
そのため、パワフルという点でACPを導入したほうが、実用的な効果は高くなるでしょう。
一方、喫茶店とか理美容室など、お客様が長時間滞在することが多い空間では、空調を利かせ過ぎるのは問題です。
そのため、冷房能力という点では、それほど優れ過ぎている必要はないでしょう。
店舗の広さによっては、マルチタイプのルームエアコンでも十分な効果を得ることができるかもしれません。
スポンサーリンク