空調のOHUとAHUって何?違いはあるの?

スポンサーリンク

■空調のOHUは外気調和機という意味
空調設備には、一つの機器だけで完成するわけではなく、外の空気を取り入れる機器があり、その風量や湿度を調節した上で室内に届けるための機器があり、さらには室内の空気を屋外へ排出するための設備などがあります。

 

これら複数の設備がそれぞれ役割を果たすことによって、屋内で過ごす私たちは常に快適な環境を維持することができるのです。

 

給気・排気システムでよく耳にするOHUというのは、外気処理空調機という意味を持っていて、外調機と呼ばれるのが一般的の設備です。

 

これは、エアコン設備においては外気を取り入れる際に、その外気量を調節したり、温度を管理するという役割を持っています。

 

外の空気をそのまま取り込んでしまうのでは、暑い夏には室内に暑い風を送り込んでしまうことになりますし、冬では冷たい空気を屋内に送ることになってしまいます。

 

屋外の温度をエアコン設備の温度に調整するための機器が、OHUを設置する意味となります。

 

ただし、一般的にOHUは規模の大きな業務用パッケージエアコン設備に装備されることが多く、一般家庭のルームエアコン設備などには装備されていません。

 

OHUの必要性に関しては、温度調節することによってエアコン設備にどのぐらいの負担がかかるのかを考え、負担が大きい場合にはOHUの設置となります。

スポンサーリンク

AHUは空気調和機という意味

一方、エアコン設備には、AHUと呼ばれる設備もあります。

 

これは、空気調和機のことで、室内環境の温度や湿度、空気の清浄度などを管理して調整する役割を持っている設備のことです。

 

具体的にどんな方法でこうした管理をしているのかについてはいくつかの方法があり、空間の広さや目的などによって適切な方法が異なります。

 

例えば、AHUの中でも大きな体育館とか劇場など広い空間の空調を管理するAHUでは、全空気方法というセントラル管理的なシステムを採用するのが一般的です。

 

これは、空調機を空間の中央に配置することによって、バランスよく換気したり空気の調整ができるというメリットがありますが、冷暖房が混在するような目的や用途の場合には適していないというデメリットもあります。

 

その他のAHUには、水や空気の両方を使う方法や、水のみを使う方法、そして小型の建物や空間などで多く使われているエアコンという冷媒を使う方法などもあります。

 

導入の際には、目的や用途に合わせて選ぶことが必要ですが、導入にかかるコストやランニングコストなども考えながらピッタリのタイプを選びたいものです。

スポンサーリンク