耐寒性と耐冷性、耐凍性の違いは?それそれの意味を解説
■耐寒性と耐冷性はどういう意味?
耐寒性は植物や動物が寒さに耐える性質のことです。
つまりどれくらいの寒さの中でなら、問題なく活動できるかが耐寒性によって決まります。
植物にも使われる言葉で、寒い中でも枯れることなく耐えられる植物は耐寒性が強いと言われます。
基本的には0度以下の温度に耐えられる生物を耐寒性が強いと考えます。
耐冷性は耐寒性とほとんど意味が同じです。
耐寒性は主に植物や動物など生きた生物に使うことが多いです。
耐冷性は生物よりも、ゴムやプラスチックなど物が耐えられる温度を表しています。
耐冷性を過ぎると、その物が既存の状態を保てなくなり、もろくなったり壊れたりしてしまいます。
耐寒性・耐冷性と耐凍性の違いは?
耐凍性は生物や細胞などが、0度以下になっても凍結せずに耐える度合いを表しています。
耐凍性はどれだけ凍えるまで耐えられるかを表しているということです。
つまり、耐寒性や耐冷性よりも、温度が低くなりがちです。
生物として成り立たないものではなく、凍えるまでの温度のことです。
基本は生物が0度以下の寒い中でも生きられるのは、細胞が凍結しないようになっています。
細胞が凍結してしまうと生物は生きられなくなります。
細胞が凍結するまでの耐えられる温度によって、耐凍性が強いなどが決められます。
スポンサーリンク植物から見る耐凍性の意味は?
植物は0度以下になると凍ってしまいます。
これだけ見ると、耐凍性がないように感じられます。
しかし、耐凍性とは凍結してしまわない温度のことをいい、凍結してその生物が死んでしまう温度のことを言います。
植物の場合は、表面が凍っていたとしても細胞が凍結しなければ生きていられるのです。
つまり表面上は耐凍性がないように見えても、細胞が凍結していない限りは耐凍性が高いということです。
細胞内凍結をしない限り植物は生き続けています。
水の耐寒性・耐凍性は?
水は寒さに耐えられる温度というのはないので、耐寒性はありません。
耐凍性は凍結する温度なので、水には耐凍性があります。
水道水はマイナス18度で凍結します。
耐凍性が高いといえます。
更に水一つとっても蒸留水はマイナス20度で凍結します。
これが更に純度の高い水になると、最高で水はマイナス40度まで凍結が低くなります。
同じ水でも純度によって耐凍性が変わってくるということです。
水で例えると凍る様がわかるので、凍結する温度=耐凍性の強さを感じやすいものです。
スポンサーリンク