モウセンゴケの花を切るのはなぜ?

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食虫植物の栽培では、花は切るというのが基本です。

 

とはいえ、これは切り花のように、咲いた花を切り落とすのではなく、花芽ができた段階でできるだけ早くその花芽を切ってしまうのです。

 

花が咲いてしまってから切っても意味がありません。

 

モウセンゴケなどの花芽を切るのは、そこでエネルギーを使わせないためです。

 

花は虫などによって受粉を行い、種を作るために咲くものです。

 

虫に花を見つけてもらうために、植物は花芽を高く伸ばして、美しい花を咲かせます。

 

それは、植物が子孫を残すためには重要なことですし、育てている人間にとっても美しい花を楽しむことができるメリットがあるのですが、そうして花芽を伸ばして花を咲かせることは、植物にとっては非常にエネルギーを使う作業です。

 

モウセンゴケは切らずにいるとかなりたくさんの花芽を伸ばし、白くて可愛らしい花で楽しませてくれますが、それだけに花が咲いた株は元気を失ってしまいます。

 

それを防ぐために、花芽を切る人が多いのです。

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花が咲かなくても株は増やせる

花芽を切って花が咲かないようにすると、当然種はできませんが、モウセンゴケは株分けによって増やすことができるので問題ありません。

 

種から育てるよりも、株分けのほうが簡単なので、増やしたいときには株分けをするほうがおすすめですし、その方法で増やす人が大半でしょう。

 

食虫植物であるモウセンゴケは、花を楽しむよりも、虫を取る葉を元気に保つことに力が入れる人が多いため、花が咲いて株が元気をなくさないように花は切ることが多いです。

種から育てたいなら花を咲かせて

モウセンゴケの育成に慣れた人の中には、種から育ててみたい、という人も少なくありません。

 

その場合は花を咲かせて種を収穫し、それを撒いて種から育てることもできます。

 

この場合は花を切ってしまうともちろん種ができないので、わざと数株は花を咲かせて種を収穫するのが一般的です。

花も楽しみたいけど元気に育てたい

せっかくだから花も咲かせてみたい、という人もいます。

 

モウセンゴケの花は、小さな白い花で可憐なかわいらしさがある花です。

 

花芽を切らずに花を咲かせて楽しむ人もいます。

 

花を咲かせたからと言って株が枯れてしまうということではありませんので、もちろん花を咲かせる楽しみ方をするのも自由です。

 

ただし、咲き放題にしてしまうとやはり株が弱ってしまうので、ある程度花芽を残して半分くらいは切ってやる方がよいかもしれません。

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