「献上いたします」本来の意味と使い方は?日本語の注意点も!
目上の相手に対して用いることの多い「献上いたします」という表現。
何となく謙譲表現であることはわかっていても、本来の意味と使い方、注意点については意外と曖昧にしか知らない、という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、社会人として使う機会の多い「献上いたします」という表現の意味と正しい使い方、日本語としての注意点について具体的にまとめました。
「献上いたします」の意味は?使い方の注意点も解説!
「献上いたします」は日本語としては謙譲表現となり、「立場の低い者が目上の相手に対して何らかの物品を贈る、差し上げる」という意味になります。
ビジネス文書やかしこまった手紙などでは、「この度、○○という御品を献上いたします」などと書くのが意味的には正しい使い方とされています。
「献上」はへりくだった表現になりますので、手紙などで「部長が献上いたします」などと尊敬表現のつもりで書くのは使い方として誤りであるとされますので、注意点としておさえておきましょう。
スポンサーリンク「献上いたします」以外にも!使い方や意味がわかりにくい敬語の注意点
言葉はある意味で生き物であり、本来の意味や使い方を離れて使われている敬語表現は「献上いたします」以外にもまだまだたくさんあります。
特に意味と使い方がわかりにくい言葉として、拝見、拝読などがあり、これらはいずれも謙譲表現なのですが敬語であるという大きな括りから、尊敬表現としての使い方がされていたり、あるいはただ単に丁寧語として使われていたりと、基本的な注意点がおさえられていない場合が多々見受けられます。
敬語の注意点としてはまず、「尊敬語・謙譲語・丁寧語」を正しく使い分けることですので、「献上いたします」についてもきちんと謙譲語として用いることが社会人としての注意点です。
ちなみに、敬語にはもうひとつ「美化語」というカテゴリがあり、お魚、お肉、お野菜、などのように日本語の響きをより丁寧にするための表現として定着していますので、こちらについても日本語の注意点としておさえておきましょう。
「献上いたします」をはじめとする敬語表現の意味と使い方の注意点についてまとめました。
かしこまった手紙では、謙譲語は謙譲語として、尊敬語は尊敬語として正しく使うのが基本的な注意点となります。
献上は自分の立場を低めるために用いるのが基本となりますので、使い方についてはしっかりと区別するようにしましょう。
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