プレオープンに一般客を入れる意味とは？

本格営業をする前にお店を開いて、お客様を招待することを「プレオープン」と呼びます。

通常は、お世話になっている人や友人知人、メディアなどを招待してのイベントです。

しかし、中には一般客も入れて、プレオープンとする店舗もあります。

こうした形だと、通常営業と変わらないようにも見えます。

どうしてこんなスタイルで行うのかを考察すれば、店舗側の狙いを知ることができます。

店舗がどうして本格営業の前にプレオープンを行うのか、一般的なプレオープンの目的を確認しておきましょう。

実際にグランドオープンする前に、開店までこぎつけることができた感謝を、関係者や取引先、友人などに示すために招待をする、という目的が第一にあります。

そして、メディア関係者を呼ぶことで宣伝ができる、という目的で行うこともあります。

さらに、実際にたくさんのお客様が来店されるグランドオープン前に、限られた招待客にサービス提供をして、業務の流れの確認をしたり、スタッフが慣れたりできるようにという、研修や試験的な意味合いもあります。

こうした目的で、多くの店舗では招待する人を制限して、少人数で長い時間お店に留まってもらえるように、プレオープンを開催するのです。

しかし、中には制限することなく、誰でも来店できるスタイルで、プレオープンを行うお店もあります。

そうなると、関係者への謝意を示すという意味合いではなくなりますし、通常通り、一般客がたくさん来ますので、スタッフの事前研修という目的も果たせないでしょう。

こうしたプレオープンは、開店をアピールするのが主な目的です。

そのため、この種のイベントでは通常料金ではなく、メニュー全品を半額にするとか、大幅割引にするといったサービスを実施します。

また、来店された方にプレゼントをしたり、サービスを無料で提供したりすることも多いです。

プレオープンならではの特典をふんだんに盛り込んで、多くの一般客に来てもらえるようにするのです。

さらに、来店した一般客がその話を友人などに伝えたり、SNSに投稿したりすることで、お店の情報が拡散され、大きな宣伝効果を生むことも期待しています。

大幅値引きや無料提供などのイベントを開催すれば、大きな話題になりますので、たくさんの人に存在を知ってもらうきっかけとなるからです。