学生食堂の志望動機はどんな内容が相応しい？

飲食店への就職・転職を希望する際の志望動機にはある程度パターンやコツがありますが、これが学生食堂ともなると、少々事情が異なってくる面もあります。

飲食店から、あるいは飲食業未経験から学生食堂への就職を目指す場合には、どのような志望動機が相応しいのでしょうか？

就職活動における志望動機では「他の志望先との差別化」が大原則と言われています。

いかにも使いまわしのような志望動機では、「本当にうちで働く気があるのか」「単に給料目当てで応募したんじゃないのか」などと疑われてしまいかねません。

学生食堂の志望動機においても、これは同様です。

学生食堂とはどんな場所で、自分がそこで何をしたいのか、どんな形で職場に貢献したいのかを明確にする、これは絶対に欠かせない部分です。

問題なのは、そもそも「学生食堂とはどんな職場なのか」を事前に把握しにくい点です。

「学生向けにボリュームがあって価格が安い食事を提供する」という一般的なイメージこそ広く知られているものの、実際にスタッフはどんな仕事をしているのか、どんなやりがいを感じながら働いているのかを知る機会は限られています。

ある意味、閉鎖的な環境とも言えるでしょう。

次々と新しいメニューを考え出し、斬新なサービスを打ち出すといった面はなく、また内装をおしゃれにする、メインターゲットとなる層にアピールできるような雰囲気を作る…といった、一般的な飲食店が目指している要素が極めて少ない職場でもあるだけに、学生食堂ならではの特徴を活かした志望動機作りが求められます。

志望動機を決める際には学生食堂がどんな職場なのかをできるだけ調べ、それが自分の意欲や適性とどう関わってくるのかを検討した上で、決めていくようにしましょう。

では、実際に就職活動をしている人たちは、どんな内容を書いていたのでしょうか？

典型的な例として挙げられるのが、「学生の健康管理をサポートしたい」という動機です。

現代人、それも一人暮らしの学生ともなると、どうしても食生活と栄養状態が偏りがちになるため、学生食堂は「安く食事を提供する」だけでなく、栄養バランスが整った食事を提供する役割も担っています。

この点を自分のやりがいや適性とうまく結びつけて、アピールするわけです。

それから、いわゆる「食育」と絡めたアピールも有効です。

食堂は学生にとってコミュニケーションの場ともなりますから、食事を通して学生が充実した学生生活を送るためのサポートをしたいといった内容も、他の飲食店との差別化を図る上で有効になるでしょう。