イントネーションで「聖書」とも「清書」ともなる日本語

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漢字やひらがな、そしてカタカナを使い分ける日本語は、習得するのが難しい言語の一つです。

 

特に、漢字には同じ読み方をするものも多いので、発音やイントネーションが大切になります。

 

外国人にとっては当然難しく、日本語が上達する上で大きなハードルになりますが、日本人であっても出身地が異なると、正しい発音やイントネーションがかわからないということも起り得ます。

同音異義語〜読みが同じだけど意味の異なる漢字〜

同じ読み方だけれども、意味が異なる言葉はたくさんあります。

 

例えば「せいしょ」という言葉です。

 

「せいしょ」という言葉を聞くと、どんな漢字を思い浮かべるでしょうか。

 

クリスチャンであれば「聖書」という漢字が思い浮かぶかもしれません。

 

一方、書家などの職業の方は「清書」という漢字が思い浮かぶでしょう。

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清書?聖書?どうやって正しい言葉を判断する?

「せいしょ」と聞いたときに、「清書」と「聖書」のどちらのことを指しているのか、どのように判断することができるでしょうか。

 

一つは、文脈を考慮することです。

 

多くの場合、言葉は文章の中で使われています。

 

そのため、前後の文や言葉から、どちらの漢字のことを指しているのかを見分けることができます。

 

『下書きの後に「せいしょ」する。』と言われれば、「下書きをする」という文脈から、「清書」という漢字がふさわしいことがわかります。

 

同様に、『彼は毎日「せいしょ」を読んでいる。』という文章では、「せいしょ」が読み物であることがわかるため、「聖書」がふさわしい漢字だと判断できます。

イントネーションで聞き分ける

同じ読み方をする漢字があるとき、アクセントやイントネーションからも、どの漢字かを判断できます。

 

この方法であれば文脈に必要なく、その単語だけで聞き分けることができます。

 

「せいしょ」という言葉の場合、「せ」を強調するイントネーションで発音すると「聖書」のことを指し、「しょ」を強調すると「清書」のことを指します。

 

もちろん、地域によって違いがあるので一概には言えませんが、「聖書」と「清書」の基本的な発音の違いとしてそのように言うことができます。

 

ただし、発音やイントネーションで判断するのは簡単なことではありません。

 

同音異義語の中には、ほとんどイントネーションが変わらないものもあるからです。

 

誤解されやすい言葉を伝える時にはしっかりと言葉の説明をして、誤解されないように注意しましょう。

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