履歴書には行書と楷書のどちらで記入すべきか
履歴書は就職採用を決定する上でとても重要な書類です。
そのため、内容には十分の注意を払って記入したいと思うでしょう。
しかし、履歴書で大切なのは内容だけでなく、体裁や書く文字もとても重要です。
では、手書きで履歴書に記入をする際には、どんな文字や書体を使えば良いのでしょうか。
楷書とは何か
日本語の書体にはいくつか種類がありますが、楷書は日本語の基本的な書体のことです。
端的に言うと、わたしたち日本人が小学校や中学校で学ぶ文字のことで、日常生活で最も利用されている書体です。
この書体の特徴は一画一画をハッキリと書くことです。
漢字を早く書くための書体に草書がありますが、草書は形を崩して文字をつなげていくのに対し、楷書は一字一字をハッキリと書きます。
基本的に文字と文字、画と画をつなげることもしません。
一画ごとに紙からペンを離して書きます。
行書とは何か
行書も草書のように崩して書かれる文字のことを指します。
しかし草書との大きな違いは、草書は早く書くための書体であることに加えて、流れが美しい芸術的な書体です。
そのため、プロの書道家が書く文字にもよく利用され、一般の人には読めないものも少なくありません。
スポンサーリンクもちろん、草書は決められたルールに従って書かれるので、楷書を崩せば草書になるというわけではありません。
一方、行書は隷書と呼ばれる書体を早く書くために簡略化したものです。
早く書くための書体なので、一画一画をつなげて書くことも多く見られますが、草書のように部画の大きな省略や崩し方はしません。
そのため、一般の人でも読むことができます。
早く書くための書体なので、書きやすいというメリットもあるので、日常生活でも使用されることがあります。
履歴書に記入するのは楷書
楷書も行書も一般的によく利用される書体ではありますが、履歴書に記入するのは行書よりも楷書の方が良いでしょう。
中には「楷書で記入してください」と指定されているものもあります。
履歴書に楷書で記入する理由は、丁寧で読みやすい字を書くことが大切だからです。
行書の方が美しい書体かもしれませんが、履歴書で伝えたいのは自分の努力している点です。
そのため、みんなが良く知っている書体で、丁寧に書くことがとても大切です。
履歴書は楷書で、丁寧かつ見やすい大きさで記入しましょう。
もちろん、字の上手い下手はありますが、大切なのは正確な文字を丁寧に書くことです。
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