スピーカーで聴く場合モノラルとステレオのどっちがいいの?
音楽を聴く時には、できるだけ良い音で楽しみたいものです。
そこで、モノラルとステレオの違いを理解して、どんなシーンでそれぞれの音源が優れているのかを覚えておきましょう。
スピーカーの数や位置によって、どっちがいいという比較が変わってくることもありますので、その仕組みを知っておくとより音楽を楽しめるようになります。
モノラルとステレオの違いとは?
モノラルとステレオの違いは、1つのチャンネルで録音、再生されているか、2つのチャンネルが使われているかということです。
分かりやすく言うと、モノラルの場合は、1つのマイクでボーカルもギターもドラムもすべてまとめて録音していて、それを一つのチャンネルで流します。
すると、スピーカーが2つあっても、どちらの側からも同じ音が聞こえます。
一方で、複数のマイクを使って録音して2チャンネルで再生すると、2つのスピーカーで聞いた場合、それぞれで違う音が聞こえてきます。
極端なやり方だと、右側からはボーカルが聞こえるが左側からは聞こえず、ギターやドラムなどの音だけということもあります。
2つ以上のスピーカーで聴く場合どっちがいいの?
2つ以上のスピーカーで再生すると、その違いは聴く側にははっきりと分かります。
スポンサーリンクステレオはより立体的に聞こえるようになり、スタジオやライブ会場でボーカルやギターなどが、どの位置関係で演奏、歌っていたかを聴き取れるのです。
そのため、リアルな雰囲気で音楽を楽しめるようになります。
こうしたことから、音楽の質の高さという意味でどっちがいいかというと、明らかにステレオが勝ります。
また、距離感や音の動きを感じるという点でも、モノラルは劣ってしまいます。
たとえば、モータースポーツの音源を聴く時など、右から左に動いていく車の排気音をモノラルでは感じることは難しいです。
チャンネルが一つしかなく、左右のスピーカーのどちらからも同じ音しか出ないからです。
しかし、ステレオであれば、右から左に同じ排気音が移っていく感じを聞き分けられますので、臨場感が強く出てきます。
このように、一般的には2チャンネルの方が優れているのですが、いくつかの例外もあります。
たとえば、スピーカーからとても離れているとか、左右のどちらかに偏った位置で聞いている場合では、片方の音が大きく聞こえてしまいます。
こうなると、左右で異なる音が出ていると違和感が出てしまいます。
この場合はモノラルの方が聞きやすいこともあるわけです。
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