家計簿をつけるのは簿記の勉強に役立つのか?

スポンサーリンク

簿記の資格があると、副業も含めていろいろな仕事を見つけやすくなります。

 

そのため、簿記は人気の資格となっていて、多くの人が勉強しています。

 

そこで、自分たちの家計簿をしっかりと付けることで、資格取得に役立てられるのではないかと考える人もいます。

 

実際のところ、どの程度資格取得に関係するものなのかを考えてみましょう。

単純な家計簿では簿記の勉強にはならない

簿記も家計簿も、お金の出入りを記録していくという点では似ています。

 

しかし、普通に家計簿を付けているだけでは、簿記の勉強になることはありません。

 

というのも、家計はあくまでも毎月の収入と支出を記録しているだけで十分で、シンプルなものだからです。

 

一方で、簿記は複雑なお金の出入りがある企業の会計処理をするためのものです。

 

そのため、記載したり分類したりすべき項目は非常に多いですし、分類も多岐にわたる複雑なものです。

 

さらに、法律上のルールに従って記載しないといけないので、ルールもきちんと覚える必要があります。

 

それだけに、家計と企業会計では圧倒的な差があり、同じ土俵で考えることはできないのです。

 

もちろん、お金の動きをしっかりと把握し管理する習慣を身に着け、それを細かく記録することは大事です。

 

家計簿を丁寧に付けることで、会計処理の基本を学ぶことができます。

 

資格を取るという段階まで進めたいのであれば、そこからさらに法律や企業会計ならではのやり方や用語を勉強する必要があるのです。

 

より高度で専門的な勉強をしてはじめて、企業会計のプロとしての資格に近づけるというわけです。

簿記のスキルを家計に役立てることはできる

家計簿を記録することは、それほど簿記の勉強に役立つわけではありませんが、逆は当てはまります。

 

つまり、簿記の資格を取るために体系的に勉強した場合、その知識を家計の管理に役立てられるということです。

 

たとえば、企業会計では複式簿記という資産と現金の流れを見る書類を必ず作ることになります。

 

このやり方を家計に当てはめることによって、資産状況を客観的に把握することができます。

 

また、企業は損益計算書というのものも作成します。

 

家計でも似た内容で記録を取ることによって、家計を無駄のないものとするためにどんな改善を図れるかが見えてくることがあります。

 

専門的な会計の知識を生かして家計簿を付けることによって、より安定した支出バランスを保てるようになりますので、資格取得のための勉強は自分にとっても役立つはずです。

スポンサーリンク