展示室の巡回形式の意味とは?種類もご紹介

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美術館や博物館等へ行くと、入り口から出口までの行き方が示されています。

 

この示し方を展示室の巡回形式と言いますが、この言葉を聞いたことはありますか?

 

展示室の巡回形式にはちゃんと意味があり、種類も1ではありません。

 

ここでは、あまり知られていない展示室の巡回形式の意味や種類を紹介します。

展示室の巡回形式の種類

展示室の巡回形式とは、博物館や美術館を含め何らかの展示が行われる展示室における導線の形式を指す言葉です。

 

これは、入り口から展示室を巡って出口までを結ぶ動線であり、規模に合わせてより多くの観客を受け入れられるよう考えられています。

 

展示室の巡回形式は3種類あり、それぞれ接室順路形式、ホール接続形式、廊下接続形式と言います。

 

展示室の巡回形式は建築学的な意味を持ち、建築職に関わる試験等に登場する事があります。

展示室の巡回形式のそれぞれの意味

3種類ある展示室の巡回形式それぞれの特徴や意味を見てみましょう。

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まず接室順路形式について、これは一筆書き型とも呼ばれる形式で小規模な施設向きとなります。

 

それぞれの展示室を繋ぎ配列したもので面積効率が良く、また観客の交差および逆戻りを防ぐ意味があります。

 

中央ホール型とも呼ばれるホール接続形式の場合は、中規模施設向きの形式で、それぞれの展示室が中央に設置されているホールに接続する形となっています。

 

これはホールから観客が各々目的の展示室へ行けるようにする意味があります。

 

3つ目の廊下接続形式、別名廊下型については、それぞれの展示室が廊下で接続されている形式であり、大規模施設向きとされています。

展示室における設計に関する方針

展示室における動線は、観客が後戻り・交差させないように考えられており、展示物を見やすく、集中できるようにバリアフリーにして段差等をなくす工夫がされています。

 

また、休憩コーナーを設置する等、観客がゆっくり自分のペースで自由に展示物を鑑賞できるように設計されているのです。

 

また照明に関しても、人工照明とした時に明るさを300ルクスから500ルクスが必要となっており、自然光に似た白色光が推奨されています。

 

何気に巡っていた展示室にも、観客の動線を考えた3つの展示室の巡回形式があります。

 

それぞれ来客数や見やすさを考慮し、後戻りや交差を防ぐ意味を持ちます。

 

展示室へ行かれる際には、このような形式がある事を踏まえて行ってみると、また見方も変わるかもしれません。

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