論説文・説明文・随筆文の文章の種類ごとの特徴を網羅

論説文・説明文・随筆文には事実を元に書かれた文章という特徴があります。

しかしそれぞれの文章の種類には明確な違いもあります。

何が違うのかを理解すれば、文章の種類を加味して書いたり読んだりしやすくなるでしょう。

論説文を最もイメージしやすいのは政治家のスピーチです。

現実に起こり得る問題に対し、どういった政策を行って解決を図るべきはハッキリと述べています。

その政治家が今の政治に対してどう思っているのかを知る、解決できるのかを伝えたい場合に適している文章の種類です。

説明文は何かしらの専門家がその分野について説明するときの文章の種類です。

ありのままの現実を伝え、専門家の意見よりもそのものについての知識を提供するのに適した文章の種類となります。

専門家よりも専門家が示す内容が注目すべき点です。

そして随筆文は自分がどう感じたのかが書かれているもので、書き手がどう感じたかに興味がある方を対象とする文章の種類です。

事実を元に書かれた文章という特徴はあったとしても、どういった特徴があるのかは異なるのが分かるでしょう。

随筆文は書き手の体験と感じたことを整理した文章であるのが望ましいです。

旅行に関しての随筆文であった場合、景色がキレイであったり食べ物がおいしかったり共通点を考慮して文章を書いていきましょう。

主人公はあくまでも書き手であり、何をどう感じたのかを明確にしてこそ随筆文となるものです。

注意点は主観を前面に押し出してしまうと、読み手が戸惑ってしまうことです。

あくまでも読み手が書き手の感じたことをキャッチできないと意味がありません。

複数の体験をした場合はより書き方が難しくはなるものの、読み手が思い込んでしまわないように配慮するのが望ましいです。

随筆文は一見自分の体験から感じたことをそのまま書けるため、論説文や説明文と比べると簡単であるように思う方もいるでしょう。

しかし物事を素直に受け取らない読み手もいるのが事実です。

しっかり読み手が誤読できるようにすべきです。

論説文・説明文・随筆文それぞれの文章の種類による特徴を理解できたでしょうか。

事実を元に書かれた文章であるのは同じであっても、その特徴はそれぞれで大きく異なるものです。

随筆文は書き手の体験を元に書かれた文章であり、自由度こそ高いものの読み手への配慮に欠けてしまうと誤った認識をされてしまう可能性もあります。