拝受を上司に対して使うのは使い方として本当に適切?

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ビジネスシーンでは特に、「拝受いたしました」などと使うのがひとつのマナーであるとされていますが、謙譲語である拝受を上司に対して使うのは敬語の使い方として果たして適切なのでしょうか。

 

拝受、という言葉のもともとの意味とともに、上司に対して用いる敬語の適切な使い方についても詳しくまとめておきましょう。

拝受だけじゃない!ついつい上司に使ってしまう不適切な敬語

新入社員のうちは敬語の適切な使い方がよくわからず、知らず知らずのうちに上司に対して不適切な使い方で敬語を用いてしまう、ということになってしまうようです。

 

上司に対してついつい使ってしまう不適切な敬語としては、申す、いたす、参る、などがあり、これらはいずれも謙譲語ですが、丁寧さを増す目的からうっかり上司に対して使ってしまうことが多く、無意識のうちに上司を不愉快にしてしまう、ということも決してめずらしくはないようです。

 

上司への敬語の使い方の注意点としてはまず、尊敬語と謙譲後の区別をしっかりと意識することで、何が尊敬語で何が謙譲語なのか、ということを理解することによって敬語の誤用も自然と減っていきます。

 

使い方を形式的に暗記することよりも「間違えてでもとにかく敬語を使ってみる!」ということのほうがより大切で、たいていの上司は不適切な敬語に対しても優しくフォローしてくれるはずです。

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拝受は謙譲語なので目上の相手に使うのは不適切

「拝」という文字が使われていることからも分かるように、拝受は日本語としては謙譲表現に分類され、自分の立場を低めるために用いるのが適切な使い方であるとされています。

 

言い換えれば、たとえば「上司が拝受なさった……」などのように、目上の相手の行為に対して用いるのは不適切となり、これは、「上司が申されたように……」などと用いるのとほぼ同じ種類の誤りであると言われています。

 

適切な使い方としては、「先方からの荷物を拝受いたしました」などのように、「いたしました」とセットにして用いるのが正しい使い方とされており、ビジネスシーンでは初歩的な使い方であるとされています。

 

謙譲語である拝受を上司の行為に対して用いるのは敬語の使い方として誤っています。

 

自分の立場を低めるために用いるのが謙譲語のマナーであり、ビジネスの常識であるとも言われています。

 

これ以外にも使い分けが難しい敬語表現はまだまだたくさんありますので、無意識のうちに不愉快にさせないように充分に注意しましょう。

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