机上の空論の逆の意味は?知っておきたい対義語の数々
映画やドラマの口論シーンなどで「そんなことは机上の空論だ!」という台詞を聞いたことがあるでしょう。
机の上で考えただけのような、役に立たない案を出されたときにぴったりの言葉です。
では、この対義語、つまり逆の意味を示す言葉なら何が正しいのでしょうか。
まったく反対の意味となると、候補がたくさんあって迷いそうです。
「机上の空論」の意味は?
「きじょうのくうろん」と読むこの言葉ですが、もしもあなたが誰かに言われたら、間違っても褒め言葉とは思わないほうが良いでしょう。
・想像しただけで役に立たない理論
・頭の中でこねくり回しただけで意味を持たない提案
要は「実情をかんがみずに考えた役に立たない提案・発言」という意味です。
元々は「(現場を知らない人間が)机の上だけで考え出した空しい理論」という意味でしたが、転じて「薄っぺらい・役に立たない理論、現実性がない議論」として使われるようになったのです。
類語には「取らぬ狸の皮算用」「絵に描いた餅」「畳の上の水練」などがあり、どれも少々ならず皮肉な響きが感じられます。
スポンサーリンク対義語は案外豊富
その机上の空論ですが、対義語となると案外たくさんの種類があります。
対義語とは「逆の意味」で、この場合には「あれこれ考えるより実行してみるべきだ」という意味を持つ言葉がふさわしいでしょう。
・案ずるより産むが易し
「実際にやってみるまでに考えたいことはたくさんあるけど、とりあえずやってみよう」という意味です。
やや楽観的です。
・不言実行
「多くを語らず行動に移す」という意味です。
言葉数が多いより実行力が必要だということでしょう。
・現実論
「現実をかんがみて考えること」です。
机上の空論とはまさに究極まで逆の言葉です。
・没理想
「理想を捨てて現実を考える」という意味です。
現実論と似ています。
やはり真逆です。
「机上の空論」というなかなか痛烈な言葉を投げかけられるよりは、このような逆の言葉をもらったほうが嬉しいものです。
前もって計画をしたり考えることは、ビジネスでも日常生活でもとても重要ですが、考えすぎるあまり現実を反映していない意見を言っては意味がありませんし、思考した時間がもったいなくなってしまいます。
思考すること、計画すること自体はとても素晴らしい努力です。
多くの人の役に立つ行為でもあります。
かといって考えすぎず、現実の中のさまざまな情報を取り入れた思考を展開できると良いでしょう。
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