椅子の座る部分の名称は?構造について解説
家具屋さんで椅子の説明を受けているとき、「一体どの部分の話をしているんだろう?話がよく分からない」と思う方は少なくありません。
椅子だけでなく、家具にはすべてパーツごとに様々な名称がつけられていますが、ごく一般的な家具でも、パーツごとの名前まで把握しようと思うと、勉強が必要になります。
特に、家具の中でも毎日お世話になる椅子のパーツの名称を覚えておくと、いざ修理をお願いするときにも役立ちます。
椅子の構造〜座る部分以外についても知っておこう
基本構造は、大きく分けて4つの部分から構成されています。
それぞれの部分は「座・背・脚・肘」という名称で呼ばれます。
「座」とは座る部分の名称になります。「座面」とも呼ばれます。
一枚の合板を座板にしたり、木枠を作ってその上に座板を載せたり、籐などの自然素材を利用して編み込んだりするのが一般的です。
椅子が存在する目的は座ることですので、すべての椅子には必ず座る部分である「座」が必要です。
「座」があるなら、それを支えるための「脚」も必要となります。
床や畳に直接配置するタイプなら「脚」がないこともあります。
スポンサーリンク「脚」と一口に言っても、「貫」と呼ばれる脚同士を組み合わせるための材、「つなぎ貫(トンボ貫)」という「貫」を繋ぐための材に分けられます。
「背」の 部分は形状によって構成が異なりますが、主に7つの部分で構成されています。
最上部に位置する横向きの部材は「笠木」と呼ばれます。
背に縦長に配置されている材は「背板」、背の中央部分に横向けに掛けられている材なら「背貫」と言います。
ちなみに、背に対して縦長に配置されている材が細いものは、「背板」ではなく「小立」と呼ばれます。
細かいようですが、1つ1つの部材に異なる名称が当てられていることで、具体的にどの部分が壊れているかなど伝える際に役立ちます。
「肘」も、「肘掛け」と「束」というパーツに分けることができます。
肘掛けはその名の通り肘を置く部分ですが、束とは肘掛けを支えるための縦に配置される材のことです。
用途によって異なる名称
椅子の用途はさまざまです。
職場で事務仕事をするためのオフィスチェア、昼寝をするためのロッキングチェア、積み重ねられるスタッキングチェア、その他にもフォールティングチェアやリクライニングチェアなど、数多くの目的に適した椅子づくりが行われています。
現代人は座って過ごすことが多いので、ぜひ目的に沿ったデザインのものを選ぶようにしましょう。
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