宛名が連名の送付物に親展は使えるのか?
最近では、ペーパーレスの流れやメール・SNS等によるデジタルフォーマットで文書の送付が行われることが多いため、郵便物を受け取ることはあっても自分から送るということは少なくなりました。
しかしながら、郵便物を送付しなければいけない状況は突然やってくることがあります。
その際に注意が必要なのは、書き方のルールです。
大切な文書を送るときは要注意
突然、文書を送付しなければいけないというケースは、何かしら重要で急ぎの文書であることが多いしょう。
しかしながら、一般的な封筒に切手を貼って送るだけでは、相手に重要性が伝わらないこともあります。
そこで、大切な文書等を送付する際には、「外脇付け」というものを使用します。
「外脇付け」の使い方
自分宛てに届いた郵便物はほとんどの場合、宛名部分が最初に目に入る形で受け取ることでしょう。
「誰に」送られてきた郵便物かをまず確認できるからです。
一方、「誰から」送られてきたのか、「どんな内容」が送られてきたのかは一目見ただけではわかりにくいことがあります。
非常に忙しい時や大して重要なものではないと感じれば、すぐに開封することはなく他の郵便物とまとめて放置することもあるでしょう。
スポンサーリンク大切な内容の郵便物にこういったことが起こらないように「外脇付け」があります。
これは、含まれる内容に関する説明を一言で表記するものです。
通常の封筒であれば、左下に書き添えられます。
親展は「外脇付け」のひとつ
「外脇付け」の中でもよく目にするのが「親展」です。
「親展」とは、送付物の宛名人となっている特定の人以外には開封してほしくない場合に使います。
「親展」と書かれている封筒などが届いた場合、自分がポストから取り出したとしても自分宛てのものでなければ開けてはいけないのです。
「親展」という外脇付けを使うことで、送り先の相手にのみ開封してほしいという意思を伝えることができるのです。
宛名が連名の場合「親展」は不自然
ビジネスの中では、宛名が連名になる内容物を送ることがあります。
他の人に知られると不都合なため、連名の宛名人たちにのみ開封してほしいということもあるでしょう。
このような宛名が連名になるケースで、外脇付けの「親展」を使うのは不自然でしょう。
宛名が特定の一個人になっていないからです。
どうしても限られた複数の人物に開封してほしいのであれば、連名の文書を一通送るのではなく、それぞれに「親展」を書き添えて送るのが自然でしょう。
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