列挙と羅列の意味と違いとは何か

文書の作成をする時に、羅列や列挙をしなければいけない場面は多くあります。

特に社会人になってからは使う機会も多くなりますが、この違いを知っている人は意外と多くありません。

では、列挙と羅列にはどのような違いがあるのでしょうか。

列挙は一つ一つを並べ立てるといった意味があり、規則的に並べる事を指しています。

例えば五十音順や出席番号など、一定の法則に従って何かが書かれている場合は、列挙されているという表現が正しい使い方です。

依頼などを受けて文書を書く際に、列挙しなさいとなっていたなら、指定された法則に従って書かないと不適切になってしまうため、注意しなくてはいけません。

文書で列挙しましたと書いておきながら、不規則に並べてしまっているものを指していると読んだ相手が混乱してしまいますから、書いた後でしっかりと規則的になっているかどうかの確認は必須です。

羅列の場合は列挙と同じく何かを並べるという意味を持っていますが、その大きな違いは不規則に並んでいる状態も含まれるという点です。

ですから、思いついた順に単語を並べた場合は羅列を使うのが正しく、列挙を使うのは間違いという事になります。

同じように何かを並べるという意味を持つからこそ、羅列の意味と違いを理解していないと使い方を間違う可能性は高くなります。

規則性に沿っているかどうかという一点で比べる事ができますから、羅列を使用する際には並べられたものが規則的かどうかを判断した上で、どちらを使用するのが正しいか確かめましょう。

文書作成時には、仕様書などを確認しておく事も忘れてはいけません。

列挙や羅列と似たような意味を持つ言葉として、列記というものがあります。

列記の場合は一つ一つを記すという意味があり、基本的な意味では同じ使い方をされています。

しかし列記の場合は、通常の文章ではなくリストなどの箇条書き形式だけを指しているという違いがあるため、同じような使い方をしてしまうと不適切になります。

この違いは気付きにくいですから、文書を作成する際には注意が必要となります。

列記は注意事項などを箇条書きする際に多く使用される言葉で、ニュースなどでも聞いた覚えがある人は多いのではないでしょうか。

このふたつの単語の違いは間違って使っている人も少なくありませんから、文書でのトラブル回避のためにも覚えておくと良いです。

列挙と羅列は、同じような意味を持っていますがその実態は全く違うものです。

文書を作成するという時に、仕様書などでどちらを使うべきか指定されていた場合、書き直しなどを防ぐためにも意味の把握はとても重要になるでしょう。