今更聞けない?!本の第一刷の部数や版と刷の違い

スポンサーリンク

本屋さんで平積みされている本の帯を見ていると、「○万部突破!」などと記載されていることがあります。

 

帯に書かれている印刷部数が大きければ大きいほど、人気の本なのだなとか、面白い本に違いないと思うでしょう。

 

では実際には、本は初版の時にどれくらいの部数が印刷されているのでしょうか。

 

そして、その部数とは何を基準としているのでしょうか。

本の「一刷」とはどれくらいの部数なのか

まず、一刷とは、一回の印刷数のことで、本の一刷の数に決まった数字はありません。

 

最低1,000部というところもあれば、かなり多くの部数を印刷することもあります。

 

一刷の数の違いは、初版や重版によっても違いますし、人気の作家かそうではない作家でも違うでしょう。

 

本のジャンルによっても違うので、一刷の数はその時の状況によって異なります。

 

重版とは、初版と同じ版を使って印刷されたものであり、重刻とか、再販という言い方もあります。

 

重版した本を販売することを重版出来(じゅうはんしゅったい)と呼びます。

間違えやすい版と刷の違い

よく版と刷を混同してしまうのですが、版とは原版のことで、インクを塗ってそれを紙に印刷することで、本が誕生します。

 

もし本の内容が変更されれば、版も変更されるので、第二版、第三版となります。

スポンサーリンク

一方、刷とは、版を用いて印刷することで、最初に印刷されたものを第一刷、次のものが第二刷となります。

 

版が変更されれば、また第一刷にカウントが戻ります。

初版本は価値が高い?

本の帯に「○万部突破!」とある数字は一体どの数字をカウントしたのかというと、発行部数を表していることが多いです。

 

この数字は、初回で印刷した本の数の総数のことです。

 

出版社は、本が確実に売れることで得ることができる利益を想定して、本の印刷数や価格を決定します。

 

この時の本の印刷数を本の帯にある「○万部」に入れているのです。

 

時々初版の本でも第一刷、第二刷と表記されていることがあります。

 

初版であっても、売れ行きが良かったり、あるいは予約の時点で第一刷の数を超えているような場合は、増刷されることが多いです。

 

初版本は貴重だから価値が高いというイメージがあると思います。

 

なぜ高いかというと、あまり出回っていないからです。

 

前述したように出版社は本が売れて利益が出ることを想定して部数と価格を決定しています。

 

そのため、売れ行きが未知数の初版本は数が少ないことが多いのです。

 

初版本はキープしておいた方が良いかもしれませんね。

スポンサーリンク