退去日が不動産会社の定休日になった場合はどうする?
それまで住んでいた賃貸物件を退去する際には借主・貸主双方が立ち会いをした上で問題なく退去したことを確認するのが一般的です。
しかし、その退去日が不動産会社の定休日に当たってしまうと立ち会いができないケースも出てきます。
そもそも退去日の立ち会いはなぜ必要?
退去の日の立ち会いでは、貸主に関してはオーナー本人ではなく代理の不動産会社・管理会社の担当者が出席する場合が多くなりますが、借主に関しては本人が出席するのが大前提です。
この立ち会いの段階で部屋の状態をチェックし、もし修繕やクリーニングが必要ならどちらがその費用を負担するのかなどが決められるのです。
この立ち会いの際にその費用の負担責任を巡ってトラブルが発生するケースも多々見られます。
もし退去日に借主が立ち会わないと不利な形で決められてしまい、高額な修繕費用の負担を求められる、というケースが出てくるのです。
退去日は不動産会社の定休日だったらどうなるのか?
ですから借主は退去日には予定を空けて必ず立ち会う必要があるわけですが、その日がたまたま不動産会社や管理会社の定休日だった場合にはちょっと面倒なことが起こる可能性が出てきます。
借主本人は予定をつけて退去日に立ち会うつもりなのに不動産会社が定休日のために立ち会いができない、という状況になってしまうわけです。
その場合、まず借主は不動産会社に問い合わせることになりますが、その際の対応は不動産会社ごとに違いが出てきます。
例えば定休日以外の日に退去する日をずらしてほしい、と言われることもあります。
しかし、退去する日を後にずらしてしまうとその分日割り家賃が発生する恐れが出てきます。
借主本人の都合ではなく、不動産会社の都合で余分な家賃を支払わなければならないわけですから、納得がいかないと感じるのがごく自然な反応でしょう。
かといって前倒しするとなると準備や手続きなどにいろいろな面倒が生じることもあります。
必要ならオーナーと話したうえで協議して決める
結論から言えば、退去日が不動産会社の定休日だからといってわざわざ退去日をずらして余分な家賃を支払う必要はありません。
このような状況において借主がやるべきことは、まずその不動産会社に問い合わせて定休日でも対応しているかどうかを確認すること。
そして、もし適切な対応をしてもらえないようならオーナーに問い合わせましょう。
立ち会いは退去日当日である必要はなく、契約が解除された後に行うことになっても問題はありません。
ですから退去日は予定通りにしたまま、立ち会いの日だけを不動産会社の定休日以外の日に設定すれば特に問題は起こりません。
あくまでオーナー(あるいは不動産会社)の都合で退去する日に立ち会いができないわけですから、借主が余分な家賃を支払う必要はありません。
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