訪問先がクールビズを実施していても上着は持参するのがマナー?

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国を挙げてクールビズを導入してから十数年経ち、企業でもすっかり定着してきました。

 

初期の導入率はわずか30%ほどでしたが、現在では約6割の企業が導入しています。

 

ですが、社内ではクールビズを推奨していても、外回りのビジネスマンの多くは依然として猛暑の中でも上着を片手にがんばっています。

 

クールビズ期間中でも、あるいは訪問先の企業がクールビズを導入していても、上着を持参しなければならないものなのでしょうか。

クールビズ期間中も上着を持参すべき?

服装は会社の方針に合わせるべきです。

 

内勤、営業にかかわらず、完全にクールビズを導入すると会社が方針を出しているなら、それに従うべきでしょう。

 

ですが、実際のところ、内勤はクールビズでも、営業など外回りが必要な部署は、クールビズ期間中でも上着とネクタイの着用必須という企業が少なくありません。

 

これは、自分ではなく相手に合わせるという観点から見て、正しいことです。

 

自社はクールビズを導入していても、訪問先が必ずしもクールビズを導入しているとは限らないため、礼儀上、上着は必要であるという考えが浸透しています。

 

たとえ明確な規則がないとしても、日本人特有の相手に合わせる、相手を不快にさせないようにするという精神ゆえなのでしょう。

クールビズを導入している訪問先でも上着は持参すべき?

年々暑さが厳しくなるため、「クールビズを採用していますので、ご遠慮なく軽装でお越しください」という断りを入れている親切な企業もあります。

 

本来、クールビズは節電対策の一環であり、健康面でのリスクを減らすための取り組みですから、堂々と軽装をしたいところですが、現実にはなかなかそうはいきません。

 

営業マンはどれほど暑くても上着を持参し、訪問先の手前で上着を羽織り、会議室に通された後に「どうぞ上着をお脱ぎください」と言われてから脱ぐのが一般的なビジネスマナーと考えられています。

 

上着を持参するのを忘れたり、もしくは上着を持参しなかった場合は、「当社は〇月よりクールビズを実施しておりますので、軽装で失礼いたします」と、他社を訪問する前に断りを入れておくべきでしょう。

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相手の会社に合わせるのがマナー

他社へ訪問する際には、自社のルールに合わせるよりも相手のルールに合わせる方がうまくいきます。

 

初めて訪問する場合などは、失礼のないように上着は必ず持参したいものです。

 

相手からクールビズを勧められたり、訪問先の相手がラフな服装をしているのなら、2回目以降の訪問の際には上着を持参する必要がないかもしれません。

 

付き合いが長く、相手がクールビズを導入している会社の場合でも、念のため、クールビズで訪問しても差し支えないか確認する方がよいでしょう。

持参するならシワになりにくいジャケットを選ぼう

上着を持参する際は、片腕にかけたりビジネスバッグに丸めてしまうなんて言う人もちらほらいます。

 

持参してもシワになりにくい素材の上着選びは必須です。

 

相手に失礼のないように上着を持参しても、肝心の上着がシワシワでだらしない印象になってしまうなら、かえってマイナスです。

 

全国的にクールビズを実施しているため、さまざまなブランド、メーカーがシワになりにくい素材のジャケットを発売しています。

 

ウールはコットンやリネンなどと比べてシワになりにくいため、スーツ生地としてよく使用されています。

 

ウールというと冬のイメージが強いですが、意外にも夏のスーツによく使われる素材です。

 

ウールは熱伝導率が低く、冬は寒さを、夏は暑さをシャットアウトして、体に伝えにくいという性質を持っているからです。

 

夏物の上着に使うウール生地は平織りで通気性がよく、湿気がこもりにくいという特徴も持っています。

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